先日、アルけんさんのコメントに出てきたSQUAREの文字に

一気に蘇ってきたあの日の感動。

今日はその時の事を書こうかな。


宮崎で毎年開催されていたフェニックス・ジャズ・インは


クラシックジャズからモダンジャズ、フュージョンなど複数のバンドや個人が出演する

(当時クロスオーバーってカテゴリーもあったかな)


オールナイトで行われるジャズフェスティバル。


大学の夏休みで帰郷してた僕は


そのジャズインでビール販売のアルバイトをする事になった。


動機はもちろんお小遣いもだけども、ただで音楽が聴けるって事と


当時流行ってたネイティブ・サンが見たかった事。

              ↑知ってる人何人いるかな


一石三鳥ってことだね。


ところがいざ開演するとビールを求めるお客さんが多くって


とてもじゃないがゆっくり鑑賞なんてできやしない。


お目当てのネイティブ・サンも人気バンドって事で一番盛り上がる時間帯に


登場するもんだから・・・。まあでも音はずっと聴こええてきたし満足満足。


ネイティブ・サンの演奏も終わり楽しみがひとつ終わり淡々とビールを販売してる


僕のテントにひげ面のお兄さん方が「ビールください」


何と何とそこに立っていたのは先ほど演奏終えたばかりのネイティブ・サンのメンバー。


「え゛~~~!!!」 わざわざ自分達で買いに来るなんて夢にも思ってない。


あまりに唐突で一瞬固まってしまったのだが、圧倒されたのはその瞳。


どちらかと言えばむさ苦しいひげ面(笑)の中でキラキラと輝いてる瞳に


僕は初めてオーラってもんに触れたのかも知れない。


そんなオーラを発する憧れのジャズメンからお金をいただくなんて、


滅相もございません。


後ろで看視するビール会社の責任者(協賛のビール会社だったのだ)に


気付かれないよう小声で「お金要りません」って人数分の5本のビールを渡したのでした。

(ごめんなさい○○○ビールさん)


あはっ前置きが長くなった。←長い前フリ


さすがに朝方近くもなると踊ってる人はいないし、


それどころか毛布や寝袋に包まって寝てる人もチラホラいる中で彼らは登場した。


うっすらと明けだした東の空に向かうように設置されたステージで


当時はまだ演奏する人がほとんどいなかった【リリコン】の音色が響き渡る。


衝撃だったなぁ、あの音。


電子ピアノのような、でもそれとは違うサックスのような抑揚があって


見た目はクラリネットのような吹奏楽器のようだし。


そして朝焼けの中で演奏された“君はハリケーン”


先のビール会社から来た責任者も居眠りしてたお陰で


僕は思う存分初めてのTHE SQUAREの演奏を楽しんだのでした。


安藤まさひろのギター、伊東たけしのリリコン&サックス、田中豊雪のベース


長谷部徹のピアノ、和泉宏隆のドラムス。


僕がこの時聴いたのはこのメンバーの時。


THE SQUAREはその後メンバーチェンジや名称変更などもあったりして


それから7年後にはF-1のテーマソングを手がける事になるんです。


バイトが終わっても興奮冷めやらぬ僕は


その足でニ●ムラ楽器店に向かい


【ロックーン】【MAGIC】【脚線美の誘惑】の3枚のLPを貰ったばかりのバイト代で買ったのでした。


カピオラニの通り雨、All About You、Night Dreamer、Hank&Cliff、ハワイへ行きたい、Travelers、


こんな曲聴きながら今書いてます。


いかん!また寝不足になる。


これまでJ-POPやフォークソングの話題が多かったのですが、


古いところでシャカタク、カシオペア、高中正義、MALTA、


そしてKENNY G や東儀秀樹やグレンミラーオーケストラまで聴いています。


秋の夜にジャズ・フュージョンもなかなかいいもんです。