コッキーポップってラジオ番組、ご存知ですか?
大石吾郎の
「黙っていれば友達になれない。叫ばなければ消え去ってしまう・・・」のナレーションで始まる番組を
中学生の僕は、従兄弟から貰ったラジカセで毎晩楽しみにしてました。
(録音の赤いボタンとPLAYボタンを同時に押して、さらにポーズボタンでスタンバイして)
僕が聞いていた時代は「高木麻早のひとりぼっちの部屋」「佐々木幸男の君は風」が
オープニングで流れていた頃。
「世良公則&ツイストのあんたのバラード」 はもう少し後になって。
ヤマハのポプコンというコンクールの出場曲や受賞曲など紹介していた番組で、
その出身者には既出の3人の他にも
チャゲ&飛鳥、NSP、佐野元春、長渕剛、因幡晃、円広志、八神純子、クリスタルキング、
あみんetc・・・とそうそうたる顔ぶれです。
ちなみに第15回大会で入賞した「下成佐登子(秋の一日)」さんは同じ高校の一つ下の後輩です。
少々ですが、同じく音楽をやっていた僕らも予選会の出場という挑戦が少しだけ脳裏をよぎったのですが
共通一次試験日と重なり、あっさり断念しました。
話が逸れましたが、学生時代にラジオで聴いてたくさん取り集めた数々の曲。
当時はラジカセしかなく、もちろんレコードを買うお金もなく、そうするうちにカセットテープは劣化し、
いつしか心のアルバムに仕舞い込んでしまったまま存在を忘れてしまう事もしばしば。
そんな曲達と偶然再会し、鮮やかにその頃の感動が甦り、そして無性にまた会いたくなる。
もう20年も前の話ですが、
東京で一人働いていた頃、それこそ10数年振りに、きっかけは忘れたけれど思い出した曲が
佐々木幸男の「君は風」でした。
思い出したら行動は早かった。
今のようにインターネットなんて普及しておらず、
手段は都内の中古レコード店に(新品は既に廃盤だったので)ひたすら電話。
それでやっとの思いで見つけた「ほーぼー」「Tの青春」「風を感じて」の3枚のLP。
今となってはそのレコードさえ聴けない(プレーヤーがない(T T) 環境だけども、
初めて聴いた時から30年以上経っても僕の元にはCDとして僕の元にあります。
そして今夜もその頃の僕に会えるこのひととき。
ありがとう音楽。