
ECB内の独仏抗争でギリシャ開き直り…の巻
総額など公にされないECBによるイタリア・スペイン国債の市場での購入。ソレに反対するドイツ勢と妥協するトリシェECB総裁を横目に、「なんだよ、まだ援助してもらえるんじゃないの?」的に、IMFとイザコザを起こすギリシャの構図。呆れたIMF・EUの調査団が査察途中でギリシャから引き上げたとか…。真面目なドイツが割食ったインフレのように見えるが、欧州経済全体から見ると貿易黒字を積み上げすぎているのも事実で、統一通貨を導入しているために為替で還元することもできない。よって、他国への財政出動をするという事を考えると、EU統一財務省設立が現実的な解決手段ということになるが、スペインなど国内にも自治区が存在するように、民族・宗教によって分離独立を求める地方があるくらいだから、実現の即効性に乏しい。
コレを環太平洋地域に当てはめてみると、かつての日米貿易摩擦→現在の米中関係に軋轢を見ることができる。“世界の工場”は、米国→日本→中国への変遷を辿ったが、どちらかが貿易黒字を積み上げすぎると、相手は貿易赤字に苦しむことになる。米国は基軸通貨は発行の権利を有するために、“世界最大の消費国”として今一度隆盛したわけだが、ギリシャの立場はこの面では比べるまでもなく弱い立場。しかし、その米国も中国の消費拡大と人民元の通貨管理によってアジア経済圏を中心にドル依存が低下しているため、“ドルを刷る権利”だけでは生き残る事が厳しくなってきた感がある。
コノお話、経済・貿易は相対的なものであるため、相手の存在なくして利益を出し続けることはできないという事で、上手くまとまりましたでしょうか?しかし、強い国も・弱い国も、世界政治の表に出てくる人物達は、立場にかかわらず政治上手。顔も見えず、ガンバリマスなんて繰り返す我が国の政治家達のいかに見劣りすることか…
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■ギリシャ■
債務管理庁
「債務交換への参加詳細、9日や来週には公表する計画はない」
「現時点では欧州のギリシャ債保有者の半分余りが回答さえしていない」
ベニゼロス財務相
「救済受け入れの合意事項を完全に実施へ、デフォルトは憶測」
フェルハーヘン蘭経済相
「ギリシャのユーロ圏離脱を求めておらず、財政規律の順守を望んでいる」
【シュタルクECB理事辞任】

○後任決定まで留任-年内に指名へ
シュタルクECB理事(ECB首席エコノミスト)
「遠大な改革がユーロ圏には必要とされている」
「財政権限のさらなる譲歩必要」(独紙ハンデルスブラット)
ショイブレ独財務相
「シュタルクECB専務理事の後任、ドイツから選出と予想」
ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ECB理事会メンバー)
「シュタルク専務理事の退任、ECBの政策に影響せず」
ハンスウェルナー・ジン独Ifo経済研究所所長
「シュタルク氏辞任は、ウェーバー独連銀総裁が今年辞任したのと同じ理由からだ」
「独連銀はECB政策委員会内で孤立している」
「政策委がマーストリヒト条約で自国通貨マルクを捨てる条件としてドイツが求めた鉄のルールを破った」
「その中には、1923年のハイパーインフレの経験から、ECBによる公的金融の供与を禁じる措置もあった」
→ シュタルク理事は今週の電話会議で、ECBによる債券購入に反対姿勢を示す

ECB
・利下げも視野―2カ月前の利上げから転換
虹色の戦争/世界の終わり
世界がどうなるかなんて、
わかるわけ無いでしょ…
Shaun
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市場結果(9/9)
◇日経平均株価:8,737.66(-55.46)
TOPIX:755.70(-1.71)
シカゴ日経先:8495(大証比:-155)

◇アジア/新興国市場
上海総合指数:2497.753(-1.190)
香港ハンセン指数:19866.63(-46.19)
シンガポールST指数:2825.10(-31.80)
インドSENSEX指数:16866.97(-298.57)
ブラジルボベスパ指数:55,778.39(-1,845.24)
◇欧州株式市場
英FT100:5214.65(-125.73)
仏CAC40:2974.59(-111.24)
独DAX:5189.93(-218.53)
◇米主要株価
ダウ平均株価:10992.13(-303.68)
S&P500種:1154.23(-31.67)
ナスダック:2467.99(-61.15)
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商品/債券/為替(9/8)
☆NY金 :1オンス=1859.50ドル(+2.00ドル)
☆NY銅 :1ポンド=4.0025ドル(-14.1セント)
★NY原油:1バレル=87.24ドル(-1.81ドル)
●日本国債=2年債:0.14%(0.14%)・10年債:1%(1.02%)
●米国債 =2年債:0.17%(0.19%)・10年債:1.92%(1.98%)
◆NY外為=シュタルクECB専務理事辞任で、ユーロが対ドルで6カ月ぶり安値
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市場結果(9/9)
日本
・消費者態度指数-8月:37.0
中国
・消費者物価指数(前年比)-8月:6.2%(前:6.5%/予:6.2%)
・生産者物価指数(前年比)-8月:7.3%(前:7.5%/予:7.2%)
・鉱工業生産(前年比)-8月:13.5%(前:14.0%/予:13.7%)
・固定資産投資(前年比)-8月:25.0%(前:25.4%/予:25.2%)
・小売売上高(前年比)-8月:17.0%(前:17.2%/予:17.0%)
英国
・生産者物価指数(コア/季調前/前年比)-8月:3.6%(前:3.4%/予:3.4%)
・生産者仕入価格(前月比/季調前)-8月:-1.9%(前:0.5%/予:-1.5%)
・生産者出荷価格(前月比/季調前)-8月:0.1%(前:0.3%/予:0.1%)
ドイツ
・消費者物価指数(前月比)-8月:0.0%(前:-0.1%/予:-0.1%)
・卸売物価指数(前月比)-8月:0.1%(前:-0.6%)
フランス
・鉱工業生産(前月比)-7月:1.5%(前:-1.5%/予:0.5%)
・製造業生産指数(前月比)-7月:1.4%(前:-1.8%/予:0.8%)
・財政収支-7月:-866億EUR(前:-613億EUR/予:-814億EUR)
トルコ
・鉱工業生産(前月比/労働日数調整/季調済)-7月:2.7%(前:-0.8%)
スウェーデン
・鉱工業生産(季調済/前月比)-7月:2.8%(前:-3.3%/予:0.4%)
・工業受注(季調済/前月比)-7月:0.6%(前:-3.4%/予:0.4%)
ノルウェー
・消費者物価指数(前月比)-8月:-0.6%(前:-0.2%/予:-0.2%)
・生産者物価指数(含オイル/前月比)-8月:-2.5%(前:1.6%)
米国
・米卸売在庫-7月:0.8%(予:0.7%/前:0.6%)
カナダ
・失業率-8月:7.3%(前:7.2%/予:7.2%)
・雇用ネット変化率-8月:-0.55万人(前:0.71万人/予:2.15万人)
・住宅着工件数:18.47万件(予:20.00万件/前:20.45万件)
常に指標操作を指摘される中国。
それでも、数字の変化は小さいながらインフレは進行している。
庶民の食卓の主役である豚肉も都市部では3倍程度まで高騰していると言われる。
債務問題に揺れる欧州だが、ECBが心配するインフレ圧力はドイツに重くのしかかる。
逆に、フランス以下国の経済規模が小さくなるに従って景気の減速感が強くなる。
米国経済の減速感は指標によって顕著だが、比較的安定していると思われていたカナダも、
雇用・住宅着工など悪化していることがわかる。オリンピック景気を使い果たしたのか…
しかし、日本は統計好きと言われるが、政治的意図もなく常に無味無臭。
市場に影響も与えないコレら統計を別々の省庁・団体が出しているわけで、
整理してもいいんじゃないかと思ってしまう。…というかムダなんじゃないの?
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要人発言/ニュース
■G7■
・協調対応で合意、財政再建の必要性訴えるも具体策なし (ロイター)
・銀行支援を約束、経済成長てこ入れへ世界規模で協調
・通貨では適切に協力へ、過度の変動や無秩序な動きは「悪影響」
・市場安定へ協調確認
ラガルドIMF専務理事
「一部の新興国の成長スピード速すぎる可能性、インフレ抑制へ政策発動する必要も」
「回復促進のための政策の選択肢はある」
「先進国は財政の持続性を回復すべき」
「急激すぎる財政健全化は景気回復を阻害へ」
「市場の圧力に直面している諸国は財政健全化を進めるべき」
「米経済状況には失望、下振れリスクが高まった」
「ユーロ圏の多く国には一段の財政措置が必要」
「一部の銀行には追加資本が必要」
【来週の予定】
・法人景気予測、国会、トリシェ講演、米CPI
【日本】
安住財務相
「円相場の投機的動きには断固たる措置を取ると表明」
白川日銀総裁
「円高は日本経済に悪影響とG7で説明」
「世界経済の不確実性が今の円高の原因」
「G7の場で現在の問題認識を共有することは世界経済の安定にとって大事」
「欧州の債務問題への取り組みは欧州にとって大事、日本経済にも影響」
玉木前財務官
「為替介入にはG7各国の理解が必要」
「市場に価格形成を任せるのが相当程度のコンセンサス」
【アジア/オセアニア】
中国
・8月の貿易黒字、6カ月ぶり縮小-輸入が過去最大に膨らむ
【欧州】
○独仏財務相が金融取引税の導入推進求める、英国は反対姿勢崩さず (ロイター)
メルケル独首相
・バローゾ欧州委員長と12日に債務危機についてベルリンで協議
スイス経済相
「1ユーロ=1.35-1.40フランが購買力平価」
「フランは依然として過大評価されている」
◎スイスの流動性を壊した男(FXトレーダー金融道 by大前雅生)

【米国】
ガイトナー財務長官
「現在の景気は年初よりも弱い」
「経済はなお成長している」
「現在のG7会議で協調行動はない」
ブラード・セントルイス連銀総裁
「米経済は夏に弱くなった」
「米経済は夏に軟化した」
「FRBはツイストオペを決定していない」
「FRBにとり最大の課題は一段の緩和の是非」
「必要とあればバランスシートさらに調整も」
「FRBに政策手段は尽きていない」
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁
「国際金融システムに強い圧力がかかっている」
「金融監督には「新たな思考方法」が求められる」
「金融安定化に対する信頼感を高める必要がある」
ブルームバーグNY市長(対テロ報道)
「NY市警とRBIは警戒強めている」
「信頼できる未確認情報を受け、市内の警戒を強化した」
「市民が日常生活を変える必要はない」
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がんばれ日本 ヽ(・(ェ)・)ゝ