例えばもし明日、天変地異が起きて、大地震が起きたり、隕石が落ちてきたり、北極と南極がひっくり返ったりして地軸が滅茶苦茶になったりするとします。
「明日で、地球は終わりです。私たちはみんな死にます」
そんなふうにテレビニュースのアナウンサーが言って、何処にも逃げる場所も無くて、どうしたら良いのか解らない。
そんな状況を想像してみてください。
あるいは、自分だけが病気で幾ばかりの命だったり、
あるいは、車にぶつかって死ぬ瞬間にいるとします。
そんな時に、あなたはいったい何を思うでしょう？
「自分の人生には悔いが無かった。したいと思った事が出来た」
人生を振り返って見て、起きた事柄を思い浮べて、悔いが無いと思えるでしょうか？
思った事、したいと思った事を行動するのは、とても怖いと感じる時もあるかもしれません。
世間体、周りの人達の目や社会的常識、そして親の思いに背くような気持ちになって、心が折れてなおざりなあたりまえな人生を送るようになってしまうかもしれません。
心が折れて、自分自身の心の弱さを感じて、自責の念にかられてしまう。
そんな自責の思いが、地球最後の日には強く表面に出てくるのです。
それまで心の奥に抑え込んでいた本当の思いが浮かび上がってきて、
それこそ一瞬の間に、生まれる前の記憶から、生まれてから関わってきた全ての人たちの顔が浮かび上がってきて、
「自分が死ぬまでの間に何をしてきたのか？」
という事を思い返させられるのです。
そしてそんな時に、そんなふうに、最後の最後に
「このままじゃ、死ねない。生きたい！」
そんなふうに「生きるチカラが湧いてきて」
あなたを前へ前へと押しやるのです。