手紙・１３歳の君へ（私たちが存在する理由3）

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私たちの存在する理由とは、ただただ生きる事から逃げない事なのだと思う。

 
それでも抱えきれない、色んな障害となる出来事が津波のように押し寄せてきた時、思いとは裏腹に身体は異なった方向へと向かって逃げてしまう。
 
そんな時に「卑怯だ！」と自分を責めたり、人を責めたりして責任から逃げようとするけど、自分の人生を生きる責任からは決して逃げられやしない。
 
それでもどんな時でも、泣きながら逃げたとしても、何があっても、生きていて欲しいと思う。
 
どんな困難があっても時はいつか優しく包み込んでくれるから、今は冬眠するように感覚を殺して、苦しみや悲しみを感じないようにして、自分から逃げてもいいから、生きていて欲しい。
 
「夢を 諦めないで！」
あの時の、13歳の自分に、今だったらそう言える。
 
夢を探して、夢に向かって進む時、諦めなければいつか必ずチャンスは来るから、思いを胸に今出来る事をただコツコツとしていて欲しい。
 
「ミッドナイト・エクスプレス」って映画を知っているかい。
 
各駅停車しか止まらない、急行電車が止まらない小さな忘れられた田舎の駅に、止まらない筈なのに止まる奇跡の深夜特急（ミッドナイト・エクスプレス）があるんだ。
 
生き残って人生を変えるチャンスなんて、そうそうやって来ない。それでも諦めさえしなければ、そしてその幸運の深夜特急に乗るチャンスを逃しさえしなければ、必ず夢に出会って、叶える事が出来る。
 
だから今は、身体を丸めてうずくまって涙を流してでもいいから、生きていて欲しい。
そして疲れたら、今日の日は何も考えずにゆっくりと眠って おやすみなさい。
 
“Tomorrow is another day.”
「風と共に去りぬ」の主人公、スカーレット・オハラの言葉のように、きっと朝 起きた時、明日は素晴らしい日になっているよ。
 
 
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