みなさん、こんにちは。

15日から「鼠径ヘルニア」(そけい へるにあ)の手術のため入院しておりまして、今日の午前、無事に退院してまいりました。

入院で更新の止まっている間も多くの方々がご訪問くださり、ほんとうに、ありがとうございます。

本日より更新を再開いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

 

鼠径ヘルニアというのは、「ヘルニア門」という、筋膜にあいた穴から腸が出てくる病気です。

腸が出たまま元に戻らなくなってしまうと「嵌頓(かんとん)」という状態になり、この嵌頓になってしまったら、場合によっては腸が壊死(えし)するのです。

ふだんは腸が出て来ないように下着の下に脱腸帯(だっちょうたい)というものを装着して筋膜の穴を肌の上から押さえておくことで腸が出てくるのを防いでいるのです。

それでもハードな動きをすれば、いくら脱腸帯を装着していても、腸は出てくることがあります。

「ヘルニア門」という穴は、年月をかけて、だんだんと大きくなっていきます。

したがって、いずれは手術によって、この穴を塞(ふさ)ぐ必要があります。

私の場合も、10年も前から脱腸があったにもかかわらず、脱腸帯で押さえて放置しておりましたので、かなりヘルニア門が大きくなっていたのです。

そのため手術も難航し、3時間かかりました。

普通は腹腔鏡による手術で1時間半なのですが、ヘルニア門が大きくなっていたため2倍の3時間もかかってしまったと聞かされました。

しかし、おかげさまで手術も成功し、ヘルニア門は塞がれました。

どうして塞ぐかといいますと、メッシュを穴(ヘルニア門)にあてがうのです。

腸とヘルニア門の間に形状記憶メッシュをあてがうのです。

こうしてメッシュで穴(ヘルニア門)が塞がれると、もう、腸も出てこれなくなる。

それにしても、いいものです。

もう脱腸帯をしなくても、腸が出てくることはない・・・ほんとうに快適です。

脱腸帯なしで生活ができるなんて、いやはや、私にしてみれば夢みたいな話です。

撮影:2023年5月7日/あわじグリーン館