【ネタバレフィールド全開】ヱヴァンゲリヲン破の感想【これは感想の形を失っている】
写真はヱヴァ破鑑賞直後の私
ヱヴァ破2回目見ての極個人的な所感を某コミュのチラ裏トピに殴り書きしたのをさらに上塗りする形で大公開!台詞もあらすじもディテールまで書いてるので、未見の方は絶対に見ないでください。絶対に見ないでね!大事なことだから二回言いました。未見の方は絶対に見ないでください。また言いました。善は急げ、早速やるわよ!(終局の続き(仮題)ネタ)
97年にAIR/まごころを君にで一旦完結したエヴァ、といいながらエヴァ関連はビジネス的な外伝展開が延々続いていて、序が公開された当時も、庵野監督が自ら手がけた最適化されたエヴァの形として認識したのが2年前。高画質かつ過剰なリアリティとヤシマ作戦の異常な盛り上がりっぷりに圧倒されたものの、予告も含めた引きと展開は97年公開当時の春エヴァを超える衝撃を超えることはありませんでした。今回の「破」に向けては公開前段階、3月から始まった情報公開で謎かけが少しずつ見え始め、「式波?」「このメガネ誰ぇ?」など徐々に盛り上がっていった感じでした。
そして、序公開から2年、情報効果で過去最大級に高まってきた気持ちで、全情報ソースからのネタバレ絶対回避の為に初日初回を予約して劇場で見てきました。
初見の感想は「すげえ」の一言。
一言というか口開いても「すげえ」っていう言葉しか出てこなくて、帰り道「すげぇ。すげぇ」と一緒に見に行ったレミィさんに延々とつぶやいていました。
なぜ「すげぇ」としか表現できなかったのか。それは、TV版を正典とし、数々の亜種が生まれ続けるエンドレスワールドだったエヴァという世界が、破の一撃により新たな正典に完全に塗り替えられ、今までの常識が覆された衝撃がそこにはあったからです。
破の舞台構成やギミックには、TV版が原典として存在するのは当然ながら、そこから派生した、庵野監督AIが埋め込まれたといわれるゲーム「エヴァンゲリオン2」や鋼鉄、コミック版などからのセルフサンプリングがDNAの如く埋め込まれいました。一見よく見知ったエヴァがあちこちに散見されながらも、亜種ではない得体の知れない別の世界が、これまで正典として自分が浸かっていたエヴァという世界を上書きし尽くす。十数年間自分の、エヴァヲタの魂の中に存在していたエヴァ世界の常識が、完全に破壊される体験だったのです。
それは、前回の劇場版のエンディングを目撃し、庵野監督からどれだけ突き放されようと延々とエヴァの世界に入り浸っていた自分が、あの時からずっと求めていた最高の体験でした。
僕はこの10年、世界が壊されることを望んでいたのかもしれない。
そしてそれが破によって現実に破壊された今、僕の中で新しい世界が始まっているのです。
マリが仮設5号機から登場し、アスカがシンジの手で惨殺され、人間的になった綾波が現れ、大人になったミサトさんが職務を遂行し、男の戦いを超えたシンジが綾波に手を差し出し「来い!」と叫び、月から飛来したロンギヌスの槍が初号機を串刺しにする。
先週の土曜日自分が見たエヴァは、もしかしたら夢だったのかと思い、再度確認のために劇場へと向かいました。しかし、目の前で繰り広げられたのは自分の妄想ではなく、本当にスクリーンで上映さているエヴァンゲリオン、ヱヴァンゲリヲン:破だったのです。
マリの存在は本家を正典とする亜種の派生キャラの中では群を抜いたイイキャラクターで、新劇によるエヴァ世界の新約を象徴する存在となっていた事は相当な驚きでした。前作、序がヤシマ作戦で終わったため、今回8話からの展開になる事は予想されていた事ですが、冒頭アスカ登場よりも先に仮設5号機で起動シーケンスと共に登場し、チーター歌いながらエヴァでの戦闘を楽しむキャラ立ちで第3使徒とドンパチやった挙句、「自分の目的に大人を巻き込む」云々でシナリオメーカーとしてのポジションをサラッと確立するあたり、初見の際はこの辺からすでに高まりすぎて記憶が曖昧に。
さらに後半、シンジと屋上で接触するシーンでは、SDATウォークマンがクラッシュ!TV版から延々と象徴的にTrack25・Track26を繰り返してきたこのSDAT。今回ついに、マリとの衝撃の接触後、シンジが聞いた際に「Track27」が表示され、新たな展開への突入を象徴しています。しかもその後捨てちゃうしね。
式波アスカさんはうつのみや理の落下描写が神なエウレカOP3を彷彿とさせる空中からの落下撃破シーンで登場。さらにはイナズマキック+謎の棒で使徒を撃破などエヴァ操縦スキルの高さを見せ付けながらも、手で受け止め作戦では個人スキルについてミサトさんから釘を刺されるなど、前のシーンが後に繋がる演出に細かく伏線→回収のスキームが組み込まれているのも今回のエヴァの特徴かもしれません。
2号機の封印、死亡フラグからの惨劇、精神汚染で封印と今回も凌辱されつくし。
AIRでのあの絶望感に比べれば、まだまだ苦悩の伸びしろはありそうな所でQでの眼帯アスカに期待ですね。
ポカ波レイさんは今回一番の大仕事をされていて、なんといっても「お味噌汁」の付加価値向上にこれほど貢献した人はいないと思われます。永谷園のあさげのCMに出るべき。昨日行われたナードコアの日のエヴァ談義の打ち上げでも、アラサー男3人が居酒屋でわざわざ味噌汁を頼んで「おいしい」とかつぶやくほどにお味噌汁の地位が向上してます。受け渡すときにはもちろん「あったまるよ」も欠かせません。これからも欠かさないでしょう。「あったまるよ」→「おいしい」これは「プハー」→「カー」のコンボに続く、エヴァの新コンボとして確定でしょう。もし身の回りでやってる人を見かけたら「ポカポカします」ぐらいは言ってあげてください。言われたほうもポカポカすると思います。
今回完全にシンジにホの字のレイさん。エントリープラグの中に碇司令のメガネに代わってシンジの捨てたSDATウォークマンを持ち込んでいる辺りで涙腺決壊です。後ほど涙腺決壊箇所についてはサマリーしておきたいと思います。アヤナミストの間ではもっとも違和感があったのではないかと思います。この綾波も破にピッタリで気持ちイイ☆と思います。
旧劇場版ではレイにベタボレした挙句、最終的に息子シンジに綾波を奪われた碇司令。新劇ではTV版よりも目的が明確化し「何かを成し遂げるために」仕事を進めている印象が強く、シンジに自分の目的を託すがゆえに父親としての振る舞いをどうすべきか迷っていて、レイにユイの姿を重ねて食事会を了承する辺り、本当は父親として振舞いたい自分と、いつもはそうしてはならない自分の癖とジレンマが大変でていた描写(断る理由が「いや、その時間は…」とか)に後の惨劇を経て、最終的に初号機の覚醒にいたる過程で息子を信頼していた親父の姿に涙腺は決壊。しかし、男の戦いのケージでのシンジ君、「僕は、エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」と、あんなに嫌っていた親父と同じ「碇」姓を、親父の前に名乗り上げる下りは涙なしには語れません。書いてるだけで涙でるわ。後ほど涙腺決壊箇所についてはサマリーしておきたいと思います。
相変わらず月からこないカヲルさん。またこなかった。
先日のTV版放送で序を確認したのですが、月面で棺おけのような所から目覚めるカヲルさんですが、あの棺おけ、ずらっと並んでいて、他にもふたがあいてる棺おけがいくつか。これは何かあるかもわからんね。
と、語り始めれば延々と書き連ねそうなので、この辺で我慢いたしたく。
最後に涙腺崩壊ポイントをサマリーして感想の終わりとしたく思います。30を超えるとウルウル、80あたりでハンカチをご用意くださいレベル、100までいったら号泣ものです(大人帝国レベル)
・カラーのサウンドロゴが帰ってきたウルトラマン:のっけから涙腺崩壊。庵野さんが大芸大時代に自主制作した帰マン。その制作手法は本物のウルトラマンの音に自分で取った絵を重ねるというもの。自分の会社を作るにあたって帰マンの変身シーンの音がその背景で鳴っている事に人生の邂逅を想像して涙腺決壊度35
・仮設5号機、坑道でドリフト走行:公開しばらく前に到着したリボルテック仮設5号機。こいつがどんなに活躍するんだろう、いつ活躍するんだろうと超絶ワクテカしながら始まったらのっけから仮設5号機大活躍しかも消失。狭い坑道で重さが伝わる多脚車輪型エヴァの戦闘に涙腺決壊度20
・受け止め作戦時、緊急コース展開:シンジのコース上に展開される緊急走行コース。コーナーバンクが街中にせり上がるとか誰があんな展開思いつくんだよ想像の斜め上をかっこよく表現しすぎに涙腺結果度40
・受け止め作戦時のシンジ君ATフィールド展開後の展開:突然現れる使徒の顔と、シンジの両手をつらぬく槍。何より、「ATフィールド、全開」の一瞬の溜めから始まる超重たいBGMに涙腺決壊度60
・ゲンドウ「初号機につないでくれ。よくやったな、シンジ」:涙腺決壊度80
・アスカ「そっか私笑えるんだ」ガン、ガン、ヒョー:エントリープラグ内が暗くなるのにあわせて、劇場も暗くなり、観客の心も暗く。ハレルヤ光線を超える凌辱度に涙腺決壊度85
・ゼルエル特攻の綾波が持ってたN2ロケットがオネアミスの翼(アポロ):ガイナ設立の記念作から登場。違うかも知れないけど涙腺は微決壊。35RKD
・ゲンドウ「何故ここにいる」シンジ「父さん!僕は、エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです」:涙腺決壊度300
・シンジ「ミサトさん!」ミサト「固定ロック全部はずして」バシュー:分かってる。分かってるんだが燃える涙腺決壊度140
・シンジ「綾波を、返せ。」:よく言った!綾波はお前にやる!綾波は君の嫁度160
・ミサト「行きなさいシンジ君!」リツコ「ミサト!」:この辺りはもう夢を見ているようだったので涙腺決壊度200
・シンジ「綾波出ろ!来いっ!」:翼を下さいをBGMに使徒に取り込まれた綾波に手を伸ばすシンジ!諦めかけるレイ、しかしシンジの願いは人の領域を超えて綾波を求めるのだった!もう荒筋しか書けませんわ。引き出された綾波が手にしているシンジのSDAT。もうすごすぎて涙腺決壊度400
・マリ「なるほど、都合のいいやつ」:全体的に都合よすぎる展開満載な所をマリがサクさんっとバラしてフイタ。涙腺決壊度-30
圧倒的かつ怒涛の展開でありながら画面は常に超精細・超過密だったりと、感情の量と情報の量が多すぎて、エヴァの新しい常識を作るに相応しい作品でした。
次はコマ送りで確認したいので次回はBD待ちですが、次のQっていつになるんでしょうね。
いっそのこと4作構成にして、最後は2014年に公開ってのはどうでしょう(´ー`)
今回の破だけで、Qが公開されるまでの間はエヴァヲタぢもと語りつくせそうです(´ー`) そのことが、ここ数年語り合う熱量を失っていたエヴァヲタとしての何よりの悦びです。
庵野監督は10年くらいは間空いても大丈夫なので、なんかある度にエヴァを作り直せばいいと思います。
おわり。
再開。
mixiの方で日記のコメントでヱヴァ話の展開になったので、そのレスも貼っておきます。どっどっどっど、どネタバレ。
>綾波とループ
綾波さんはTV版では「涙」で悲しみの感情に達した所が臨界点でしたが、破では「ありがとう」「うれしい」「ポカポカ」など肯定的感情に些細なことから気づいていく、感情的に醸成された状態の綾波になっています。これはおそらく後述のループ世界の話に繋がりますが、綾波は元々存在その物が多重化されている前提での「代わりはいる」の台詞はブラフであり、今のレイ自身がTV版3人目からの魂の継承なのでは無いかと考えます。故に本作に登場する綾波他全ての登場キャラクターは皆前回「シンジが望んだ世界」から生み出された、シンジが望んだ者達による新たなエヴァの世界なのだろうと。序では明らかではありませんでしたが、破では全てのキャラクターがシンジに大変都合よく接しています。マリも言います「都合のいいやつ」と。序のタイトルを思い出してください。「WE ARE(NOT)ALONE」つまり「我々は一人ではない」、できそこないの群体であった人類を、完全なる個体生物として進化させる人類補完計画。そしてEOEでその事を否定し、「一人ではない世界」を望んだシンジ。そして赤い海。
シンジにとって都合のよい世界=エヴァヲタにとっても都合の世界なので大歓迎というオチで。
>ワンダースワンとアスカ
まさかワンダースワン起動音が2009年になって劇場で鳴り響くとは思っていなかったので、初代・カラーユーザとしては何のタイアップになるのか不明なこだわりっぷりに吹きました。ワンダースワンの命名は「水面上ではスマートだが、水の下では足かきがバタバタしている」様子をもとにしたものですが、この機種をアスカが手にしていることにも何か意図的なものがあるように思います。何故ワンダースワンかといったところですが、現行機であるDSかPSPのどちらかでは今後の携帯ゲーム機での商業的展開に影響が大きいからと思われます。現代設定からの乖離から逆に古い機種を持たせた、という説もありますが、タイアップ携帯やローソン、Let'sNoteなどが登場する所からも、現代と舞台設定との時代的ミスマッチを考えているとは思いにくいです。ちなみにやってたゲームはディフェンダーです。WSでは出てません。カセットがファミコンデザインなのは、WSを開発した横井軍平へのオマージュかもしれません。
今回のアスカがTV版と大きく異なる点は、母親の存在をアスカが意識していない事にあります。これは、アスカが蒼龍から式波にクラスチェンジした事にも関係する大きな変化ではないかと。エヴァTV版では、女性は空母、男性は戦艦、そして明確なルール付けがあり、その中で綾波が戦艦の名を関していることからクローンであったことに帰結しています。今回、蒼龍(空母)から式波(戦艦)への変更、そして巻波(戦艦)も共に女性でありながら戦艦であることを考慮すると、空母から戦艦への変更は、つまり「子供を産まない生命体」への変化でしょう。この辺りは続編であるQへ繋がっていく伏線になるものと思います。
>アスカ死亡フラグ
アスカの死亡フラグシーンはエントリープラグ内の演出が神すぎて、手法的な部分に感心しきりでした。やられるのもわかっていたけど、助かるのも分かっていたので、ショックではなかったですね。残虐度的には、噛み砕くよりも、手で握りつぶす(握りつぶすモチーフも伏線だなー)方が若干上だった気もします。その後の隔離の描かれ方の厳重っぷりは、Qでの何らかの覚醒を期待させますなあ。
>昭和について
エヴァというか庵野監督自身、昭和リスペクトで出来てるような作風なのでこの辺は伝統的なものでしょう。365歩のマーチはナディアの中でマリーも歌ってます。トップ・ナディアの当時から「パーペキ」「~江」や旧カナなど昭和のキーワードを敢えて取り入れる古臭さが庵野SFの熱い所でもあります。
>補完計画
元々進んでいた死海文書、開示されていない死海文書の外典、綾波をS2機関として取り込んだエヴァ初号機を覚醒とするゲンドウの目論見とは!気になるところです。「生きる事を望む人々の物語はどこに続くのか?」というミサトの予告編での問いかけは、なすがままに補完されLCL化た前回とは違う、人類の意思が感じられます。初号機による補完の開始と、それに抗う人間側の立てる神による、神同士の戦となるのか!そしてあのアスカは!
>カヲル君
カヲル君はなんでも知っているというのが定説なので、なんでも知っていると思います。
他にも何か書きたい事があれば足していこうと思いますヽ(´ー`)ノ
おわり
