今朝の産経新聞の一面の記事。
菅政権で内閣官房参与を務めた松本健一氏が産経新聞のインタビューで、
尖閣沖漁船衝突事件の船長釈放は、菅と仙谷の政治判断だったことを明らかにしたとのことだ。
さらに松本氏は、釈放理由は漁船衝突時のビデオテープに重大な瑕疵があり公判を維持できないからだったとしている。
まあ今さらである。
船長釈放が那覇地検の判断だったとは国民は誰も思ってない。
しかし、当時の政府関係者が実名でこれを語った意味は大きい。
菅と仙谷には証人喚問を実施すべきである。
だいたい国会における政府答弁は、いつからウソをついてもいいことになったのか。
また検察は今でも釈放は検察の判断だったとしているが、
当時の検察幹部も証人喚問すべきだ。
松本氏の発言は歯切れが悪い部分もかなりある。
ビデオテープの瑕疵の内容について問われると、
「それはあまり明かしてはまずいので・・。
仙谷由人官房長官が検察担当者に質問をして、瑕疵があると分かった。」
「誰がミスをしたか責任追及をしないために高度な政治判断があった。」
などと答えている。
ん?瑕疵ってなんだよ。
肝心な部分が写ってないのか?
一色正春氏がYouTubeに公開した映像で充分じゃないのか?
中国漁船が体当たりしてきてるのは明白だろ。
何が問題なんだよ。はっきりしろよ。
百歩譲ってあれでは不十分だというなら、今後の教訓にするためにも、誰がいつどんなミスをしたのかを明らかにすべきだし、もし誰かの重大な過失があるなら適切な処分を下すべきだ。
決して曖昧にすべきではない。
また、証拠が公判を維持できるかどうかを判断するのは一義的には検察、最終的には裁判所が判断することである。
政治の役割ではない。ちなみに検察ではビデオテープに瑕疵があったとは何も言っていない。
松本氏も実名でここまで語ったのだから、そのへんも含めて全てを明らかにして国民の疑問に答えて欲しい。
尖閣沖漁船衝突事件は歴史に残る日本の外交的敗北なのだから。