”多様な働き方”
と聞いて、皆さまはどのようなことが思い浮かびますでしょうか。
こんにちは。
えみたす株式会社代表/社労士・行政書士事務所えみたす
代表社会保険労務士の大森 絵美です。
コロナの感染が拡大する前から、人手不足が企業にとって
重要な経営課題の1つとなっています。
昭和の時代のように、「男性正社員・終身雇用・年功序列賃金・
転勤とあらばどこへでも」がスタンダードとされる働き方は、
だんだんと通用しなくなってきました。
これにはさまざまな背景があります。
・長時間労働によるメンタル不調の問題
・育児、介護をはじめとして、治療などと仕事を並行させる必要がある労働者の増加
・1人ひとりの価値観の多様化
等々
すでに自社で働いている従業員の流出を防ぎ、さらに
優秀な人財を採用し続けていくためには、個々人が望む
働き方の多様化に、企業も柔軟に応じていく姿勢が求められる
ようになってきています。
このような状況下で、ヤマハ発動機株式会社が、多様な働き方の
推進に向けて、次の3つの新人事制度を導入することを発表しています。
○在宅勤務制度
在宅勤務手当の支給や開発業務でのIT環境の整備推進
○ライフサポート休暇制度
傷病、家族の介護、子の看病、不妊治療を対象とした有休の
特別休暇
1日、半日、時間単位で取得可能
○傷病短時間勤務制度
がん、脳血管疾患、メンタル疾患等を起因とする傷病休職からの
復職者を対象とした短時間勤務制度
なかでも、同社の多様な働き方への取組みの前提となる
「全体コンセプト」が本当に素晴らしいなと感じました。
ホームページには、
『当社は「世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する」ことを
企業目的として掲げています。
今回の新たな人事制度は、その達成のために、「私らしく働く、
ヤマハらしく働く」というコンセプトのもと、社員一人一人が最適な
働き方を自ら選択し、生き生きと情熱を持って挑戦し続けられるよう
導入するものです。
昨今、多様性へのニーズが高まっており、これまでの休職制度に
代表される「安心」を提供するサポートに加え、より積極的に働きながら
ライフイベントに対応できる環境を整備します。』
と書かれています。
経営者や人事担当者を対象としたアンケート等で、従業員に
求める能力として「主体性」が挙げられることが多いですが、
これからは従業員の方が主体的に自身の働き方を決めていける
環境を整備していくことが、企業側に求められていくのかもしれません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
今日1日も、働くあなたが笑顔で満たされますように。