日経新聞の記事によると、三大都市圏の9月のアルバイト・パート
募集時平均時給が1,091円で、調査開始以来最高額となったようです。
このコロナ禍で、物流業やコールセンターといったもともと比較的
時給水準の高い業種で求人数が増えたという背景があったとの
ことです。
全体の求人件数は減少傾向が見られ、飲食の業種では、コロナの
影響もあって募集時平均時給が下がっています。
コロナの感染拡大の影響がここまで広がる以前は、企業にとって
人手不足が喫緊の課題として叫ばれるようになり、人材の確保が
重要な経営課題の1つとなりました。
生産年齢人口の減少が加速していくなかで、この状況はしばらく
続いていくものと思われます。
地域別最低賃金の額も毎年のように上がっていますが、時給額
の高さだけでは人を採れない時代になってきました。
これからの採用では、
「貴社で働くメリット」 × 「貴社のターゲット」
がポイントとなるのではないかと感じています。
つまり、貴社でアルバイトやパートすることのメリットを明確にし、
さらにそのメリットを、貴社が採りたい人材のターゲット層に向け
打ち出していくということです。
例えば、
柔軟なシフト × 主婦,学生
⇒家庭(育児・介護)や学業との両立がしやすい
人材教育 × 学生,外国人留学生
⇒この会社で働いた経験があると、社会的な評価が高い
体力仕事は機械化 × シニア
⇒意欲はあるが体力面に不安を覚えるシニア層も安心して働ける
などが挙げられます。
会社の中にいると気づかないようなちょっとしたことでも、求職者の
方から見ると、メリットになることもあるかもしれません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。