笑顔のたえない職場です。2話 感想・考察


新人少女漫画家・双見奈々が主人公のこの作品。第1話で連載開始のプレッシャーや職場の雰囲気が描かれた中、第2話「心底頼れるアシさんです。」では、アシスタント・間 瑞希の活躍、SNSのバズ、そして“職場”という場所の意味がさらに深まりました。以下、あらすじを整理したうえで感想と考察に入ります。



 第1話からの流れ


第1話では、双見奈々が「将棋漫画『昴へ』」の連載を得て、担当編集・佐藤楓やアシスタント・間瑞希らとともに制作環境へ入っていく流れが描かれました。原稿の締切や編集部とのやりとり、妄想癖・職業病気味の双見の姿が、「漫画家の日常」をユーモラスかつリアルに示していました。  


 第2話「心底頼れるアシさんです。」の主要展開


第2話では、瑞希がSNSに投稿していた4コマ漫画が「バズった」ことをきっかけに、編集部からスカウトがかかるという展開が明らかになりました。  

それを知った双見は「デビューしちゃえばいいじゃん!」と瑞希に発破をかけるシーンが印象的。だが瑞希は軽やかにかわしてしまうというやりとりを通じて、担当とアシスタントという立場だけでなく“作家として/クリエイターとしての成長欲”も描かれていました。

さらに、漫画制作現場の緊張感やスケジュールの厳しさ、そして“職場”としてのチームワークの重要性が強く打ち出された回とも言えます。



 感想ポイント3選


① SNSでバズる瑞希と双見奈々の“駆け引き”


瑞希の投稿がバズるという現代的なトピックがこのエピソードの出発点。これは単なるギャグ演出ではなく、今のクリエイターが直面する「発信力」「注目されること」の意味を反映しています。双見がそれを知って即座に「デビューしちゃえばいいじゃん!」と反応するのも、「結果を出す側/サポートする側」のどちらの立場にも置かれ得る構図を示しており、視聴者にも“自分はどちら側か?”を問いかけてきます。

このやり取りにより、瑞希がただ「アシスタントでいる」だけでなく、自らの道を見つけようとする兆しが立っており、双見との関係性も「先輩として/ライバルとして」揺らぎ始めているのが興味深かったです。


② アシスタント・担当編集という「職場」の絆が浮き彫りに


この回では「職場」という言葉がタイトル以上の重みを持って描かれています。漫画家・編集・アシスタントという三者がそれぞれの役割を担いながらも、互いに「頼れる/頼られる」関係を築いていく姿が丁寧に描かれていました。

双見が瑞希に頼る場面、そして瑞希が自分の可能性を試される場面、編集の佐藤が仕事として双見を支える場面――こうした構図を通じて「職場=家ではないけれど、家族のような連帯感が生まれる場所」というテーマが浮かびます。

特に、作中の“編集部の提案”“SNSの反響”という外部からの圧力が、職場内部の連帯を試す試金石になっていたと感じます。


③ 漫画家ライフの「勝負所」としての回でもあった


クリエイターとして「勝負の時」が確実に来ているという描写が強くありました。瑞希の投稿バズ、編集部からの反応、双見の焦りと期待。こうした要素が「これからが本格スタート」という緊張感を生んでいます。

それだけでなく、制作の裏側=締切・修正・アイデア出し・妄想病みなども覗かせており、“華やかに見える業界”の裏にある“地道な努力”が視聴者に伝わる内容でした。これは、ワーキングコメディとしてだけでなく、クリエイター志望者・マンガ好き視聴者にも刺さる構成だったと思います。



 深掘り考察


テーマ「プロフェッショナル/頼る・頼られる関係」


第2話の副題「心底頼れるアシさんです。」という言葉が示す通り、“頼り合う”という関係に焦点が当たっていました。担当編集がアシスタントに頼る場合、作家がアシスタントを頼る場合、そしてアシスタント自身が自らの道を模索する場合――この三すくみが物語に奥行きを持たせています。

また、現代クリエイターの世界では「発信力=バズる力」も重要な要素となっており、瑞希のSNS投稿が「バズる」という展開は、クリエイターの“新たな戦場”としてリアルな視点を提示していると思います。

このように「作る側」「支える側」「発信する側」という役割が交錯しながら成長していく構図は、ただのコミカルな日常描写を超えて、“職場”を舞台にしたヒューマンドラマとしての深さを持っています。


原作(くずしろ氏)との比較・演出の特色


原作漫画『笑顔のたえない職場です。』は、漫画家の日常をコミカルに、かつ時に痛快に描いた作品。  

アニメ版では、第2話において特にSNSバズや編集部の動きといった“現代的なクリエイター像”の描写が強化されており、動き・音・カット割りの工夫で“漫画を作る現場の熱”が視覚的にも伝わってきました。

例えば、瑞希がスマホで投稿を確認するカット、双見がアイデアに詰まるモノローグシーン、編集部の会議風景など――これらは原作では軽く触れられていた部分をアニメ表現として膨らませており、視聴者に「この職場で本気でやっていくんだ」という空気を体感させます。


次回への伏線・予想される展開

びっくりマーク瑞希のスカウト話がどう進むか:アシスタント/作家という立場に揺らぎが出てくる可能性。

びっくりマーク双見奈々の連載『昴へ』制作の進行が本格化:担当編集・アシスタントともども“勝負回”が来る予感。

びっくりマーク職場メンバー間の人間関係がさらに深まるか、或いは亀裂が生まれるか:編集・アシ・作家という構図の中で、それぞれが変化していく様子に注目です。

びっくりマークSNSや漫画文化を取り巻く“外部”の動きがより表に出るか:バズる時代、漫画家も“発信力”が武器になるというテーマが今後も繰り返されそうです。