前回まで、シェアードサービスコンソーシアムの「機能の統合」に関して述べました。


そして、「機能の統合」こそが、シェアードサービスコンソーシアム成功のための大きな鍵になると書きました。

また、「機能の統合」の成功には、それを担うマネージャーを中心とした人材の能力が問われるとも書きました。しかし、「大変で難しい。」というネガティブな受け止め方ではなく、「チャンスの到来だ。」という前向きな捉え方が必要と思われます。



なぜ「機能の統合」が前向きに捉えることに値する概念なのでしょうか。企業の間接部門に在籍していると、当然ながら自社の業務を担うことになります。したがって、他社の状況を知ったりする機会は非常に少なくなります。ですから、自社の仕事が他社に比べての優劣を把握するのはなかなか困難です。このように考えると、間接部門を担う人材もどうしても井の中の蛙となり言葉は悪いのですが自己満足的な業務遂行に陥りやすくなります。結果として、自らの能力の向上にとっては大きな壁ともなります。


しかし、ある企業の間接部門での在籍に比べ、シェアードサービスコンソーシアムでは数社の間接部門の業務に携わることになるので、従来より広い視野で業務を捉えることができます。また、それぞれの企業がどこか優れた考え方や内容を持っているので新たな発見をすることになります。このように新たな発見をすることで、それぞれの企業のよいところを取り入れ、それぞれの企業の業務改革も可能になります。



以上まとめると、シェアードサービスコンソーシアムは業務の生産性向上とともにそれぞれの担当者の専門能力に繋がる取り組みなのです。もちろん、その推進には相当なパワーが必要ですが、自らの能力向上の大きな礎になるという前向きな考え方に立ってほしいものです。


次回の投稿は、2/21を予定しています。