久しぶりの投稿で、前回何を読んだのか皆さん忘れられたと思います。そこで、少し今回のテーマのおさらいをしておきます。


今回は、「アウトソーシングを阻害するもの」というテーマで書いています。ここで書いているアウトソーシングも、A社のシェアードサービスセンターを丸ごと中国に移転するという大変革新的な内容です。移転先は、ITに強いアウトソーサーの中国での拠点でした。


しかし、現実的には思った成果があげられないことになりました。その原因として、前回まで

 A社の対応が理念先行で現実の実務を直視していなかったこと 

 ②移転先のアウトソーサーの、業務移管を進めるコンサルタントも優れた経営的な視点は保有していたものの業務内容の知識が欠如していたこと

であることを述べました。



更に、本日はもう一つ失敗の原因として中国現地にも大きな問題があったことを述べたいと思います。失敗原因を整理すると次の内容になるかと思います。

 業務の習熟に相当な時間がかかった。またコスト優先で専門人材を用意しなかったこともその背景の一つである。(当初のA社へのふれこみが30Mの引継ぎで移管が出来る様にマニュアル化するとの前提で人材配置を考えた。しかし、現実には業務の習熟には相応の時間が要する業務が多かった。)

 従業員の入れ替わりが激しい環境にあった。(ジョブホッピングを目指してよりよい環境の企業に転社)

 日本語の達者な従業員からすると現実の仕事は繰り返し反復業務が多く物足らない。

 日本側での制度の変更により業務変更が適時に対応できない。(日本と中国が離れ、中国側で適格な情報が得られない。また専門人材の不足も大きかった。)

 中国側で日本(A)の状況変化がわからない。



以上の内容を見ると、中国特有の問題もあるが、やはりアウトソーサー側での、経験不足やアウトソーシングの考え方の問題が大きいように思われる。したがって、すべてが中国の現地が悪いと言う考え方にしてしまうのは早計だと思われる。


ただ、中国の特有の現状からするとシェアードサービスセンターを丸ごと移管すると言うのは相当な壁があると考えられる。現状では、アウトソーシングより入力や起票などの手順が明確な大量の業務を移管外注すると言った内容が適していると思われる。