本日は、「拠点の統合」に関して書きます。
「拠点の統合」とは、シェアードサービスコンソーシアムに参加した企業(それぞれのシェアードサービスセンター)の就業場所を一か所に集中化することです。多くのシェアードサービスセンターは、顧客である親会社もしくはグループ関係会社と同じ事務所で対応していることが多いと思われます。「拠点の統合」では、これらの事務所とは別個の独立したスペースでの対応となります。
シェアードサービスセンターのサービスは、「センター型サービス」と「拠点別サービス」に区分されます。「センター型サービス」は、それぞれの拠点別にサービス提供場所を設けなくても、センター一か所で対応してもサービスのレベルなどが低下せず対応できるサービスです。これに対して、「拠点型サービス」とは、顧客の事務所単位にサービス提供場所を設けないとサービスの提供ができなかったり、サービスのレベルが維持できないものです。
シェアードサービスコンソーシアムの「拠点の統合」とは、それぞれのシェアードサービスセンターの「センター型サービス」を更に一か所に統合することを意味します。逆に、「拠点型サービス」はそれぞれの、従来通り顧客企業の拠点ごとに残さざるをえません。しかし、シェアードサービスセンターの中には、「拠点型サービス」と「センター型サービス」の整理が出来ずに、センターで集約できるのに拠点ごとになっている場合があるかもしれません。「拠点の統合」に際しては、個々のシェアードサービスセンターのサービスの整理を行い、センター型への移行を行ったうえで対応する必要があります。
「拠点の統合」に際しての大きな課題は、顧客企業と事務所を異にすることで生じやすい相互のコミュニュケーションの不足の可能性です。サービスの提供内容の確認や、顧客側での制度変更に伴う処理変更など相互コミュニュケーションはサービスレベルの維持向上に大きな位置づけを占めているからです。したがって、コミュニュケーションの低下を防ぐ対策をとりながら、「拠点の統合」をすすまなければなりません。顧客との営業窓口を設けて定期的な情報交換に努めることも一つの対策といえます。
また「拠点の統合」に際して、人事サービス・総務サービス・経理サービスごとにスペースを分けるという「機能の統合」も同時に行うのがベターです。しかし、この場合は「顧客企業ごとのまとまり」をなくすことになります。「顧客のまとまり」をなくすことは、顧客に対しての責任体制をなくすことに繋がりかねません。よって、「拠点の統合」と同時に「機能の統合」を行うのは、顧客ごとの責任体制をどのように維持していくかという課題を解決することが不可欠です。
次回の投稿は、2/12を予定しています。