シェアードサービスコンソーシアムに関する経営統合について書いてきました。しかし、ここまで読んでいただくと皆さんの中には経営統合だけでも大変でシェアードサービスコンソーシアムを完成させるにはなかなかハードルが高いスキームだと考えられる人も多いのではないかと思います。確かに、経営統合を行い、他の統合を行うのは至難の業だと考え、とても無理だと考えられるのも理解できる話です。



また、具体的な統合には示していませんでしたが、シェアードサービスコンソーシアムに不可欠な「心の統合」も非常に重要と思われます。「心の統合」とは、それぞれの企業風土の違いや従業員同士の行動スタンスの違いなどを乗り越えて一つの企業として同じ目標・価値観で仕事を遂行していくことです。


経営統合の難しさや「心の統合」を考慮すると、最初から数社でシェアードサービスコンソーシアムから始めるのは現実的でないかもしれません。そこで、シェアードサービスコンソーシアムを現実的にする為に、私が推奨するのは次のような方法です。



まず、将来シェアードサービスコンソーシアムの幹事になる企業がリードして、共同経営型シェアードサービスを立ち上げることです。次に、共同経営型シェアードサービスの2社で「心の統合」や、後に述べる統合をすすめ2社での統合モデルを作り上げ、様々な課題を消化することです。そして、次に2社での成功モデルを梃にシェアードサービスコンソーシアムの推進を目指していくのです。その意味で、共同経営型シェアードサービスの成功なくしてシェアードサービスコンソーシアムの構築は難しいと言わざるをえません。


経営の統合に関しては一旦終わりにして、2番目の統合である間接部門の統合に関して述べます。


間接部門の統合は、先の述べたようにそれぞれのシェアードサービスセンターの人事・総務・経理部門の統合です。また、部門の統合だけでなく処理システムや処理方法の統一も含みます。

これは当たり前のことですが、既存のシステムやしくみを大きく変更するので大きな労力を伴い時間もかかります。この点についても、共同経営型シェアードサービス既存にの推進の中で、あるべきシステムやしくみを最初に作り上げることが現実的だと考えます。


次回は2/7の投稿を予定しています。