コンソーシアム化の目的は、次のようなことがあげられます。

 自社より専門性が高いノウハウや高い品質のサービスを得ることができる。

 規模の経済により、他社とも共同の設備投資などで効率的なリソースを確保できる。

 自社独自分野強化に人材などの投入を集中でき競争優位に立つことができる。



一方、シェアードサービス導入の目的は次の通りです。

 「戦略業務」と「支援業務」の切り分けすることにより、それぞれの役割に邁進することができる。

 「戦略性」の強化をはかることで、環境激変に速やかに適応することができる。

 「専門性」「効率性」の高い業務にすることで、効率的な経営を推進することができる。

 関係会社の業務も含めて集中させることにより、規模の経済の効果を得ることができる。

 「顧客志向」「事業志向」の考え方の採用でサービス向上を進化させることができる。



以上のように考えると、コンソーシアムはシェアードサービスの目的と共通していることがわかります。更にコンソーシアムは、企業グループの枠を越えることでよりシェアードサービスの効果を一層発展させることができるのです。つまり、コンソーシアムは企業の枠を越えたシェアードサービスともいうべき概念とも言えるのです。


シェアードサービスは、取り組みの順番として

 親会社内の支援業務(戦略性以外の業務)の集中化

 関係会社の支援業務の集中化

 同一企業グループを越えた支援業務の集中化

と考えられますが、コンソーシアムはこの中で③の段階に入った際の概念だと考えられます。



もちろん、業務の切り口では上記のとおりですが、シェアードサービスが企業の枠を越えることは多くの課題があることも事実です。しかし、シェアードサービスは「集中化」すればするほど大きな効果がでるという宿命をもっています。したがって、シェアードサービスを同一企業の中だけでとどめておくとその限界も出てくることは事実です。その意味から、シェアードサービスが企業グループ内に行き渡った際、次の手立てを考えるべき必要性があるのです。その際のコンソーシアムが一つの大きな打ち手になることは間違いのないことです。


次回は、1/17を予定しています。