本日が今年の投稿の最後になります。
少し、O社が進めた「共同経営型シェアードサービス」についておさらいをしておきたいと思います。
O社の推進した「共同経営型シェアードサービス」に関して、B社の資本に占める比率がO社がマジョリティを占めることになったのです。形の上では、O社がA社から人事総務業務をアウトソーシングとして受託したことになったのです。しかし、O社がマジョリティを獲得したとはいえ、「共同」ということに強いこだわりを持って運営していくことには変わりはありませんでした。
「共同経営型シェアードサービス」に関しては、「専門性を強化しそれを評価する人事制度」「顧客との共同運営を核にしたコミュニュケーション」が大きなポイントになったことも今まで述べてきたとおりです。
しかし、実務的に大きな比重を占めているITに関して、思いがけず足をすくわれることになったのです。これは何も「共同経営型シェアードサービス」に関わらず一般的なシェアードサービスでも課題になっていることです。
B社(O社でも同じ)の保有している人事システムは老朽化し丁度更新の時期を迎えていました。また関係会社の業務をシェアードサービスとして受託するという面からも、現有システムでは難しいという課題も持っていました。
そこで、新しいシステムの導入に向けて検討に入ったのです。検討に関してはシステムベンダー数社から機能・価格などを聞き、B社が期待する内容との適合性を評価したのです。この評価は、評価の角度が素晴らしく、文句がつけようがないものでした。
評価の結果、最も優れているシステムの導入をすることになりました。しかし、導入時や導入後、社員に非常に大きな負荷をかかることになりました。またトラブルも相次いで起こったのです。この結果、関係会社への展開が遅れることになったのです。
これは、システムが悪いということではなかったのです。むしろ、導入に関する評価のポイントが「製品の良し悪し」に偏っていたことが原因なのです。B社のシステム導入の課題から、次の2点が非常に重要であると思われます。
① 導入後のシステムの維持管理に必要な体制を考慮すること
② 制度変更に伴うシステム変更に関する対応を考慮すること
③ システム構築に関して、統括管理者を明確にした運用を考慮すること
紙面では書くのは難しく抽象的な表現になってしまいましたが、「製品の評価」とともに「導入後の運用」を十分事前検討することが必要なのです。
システムの導入は、予想以上に大きな負担となりシェアードサービス展開そのものに大きな障害にさえなることは十分心しておく必要があると思われます。
今年の投稿は、ここまでです。皆さん読んでいただきありがとうございました。予告しました通り、来年は皆さんのご質問をいただき、お答えするということに徐々に変えていきたいと思います。どしどしご質問お願いします。
皆さん良いお年をお迎えください。新年は、1/6から始めたいと思います。