O社の提供するコンサルティングサービスの提供は、7~8年で70社くらいになりました。
しかしコンサルティングサービスをビジネスと捉えると多くの課題がありました。課題の一つは、前回までに書きましたようにニーズのある顧客を探す難しさです。
もう一つの課題は、ある顧客に対してはサービスが一回限りということです。つまり数か月のコンサルティング期間を終了するとサービスは終了してしまうということです。もっとも、一旦コンサルティングが終了してフォローの要請があることもありますが、その際でもコンサル受託額は当初のコンサルティングより低い額になるのが通常です。
またシェアードサービスのコンサルティングの可能性のある顧客数も、大手企業に限定されています。つまりニーズのある顧客が導入すればコンサルティング自体が必要でなくなります。
O社では、コンサルティングサービスは「フロー型ビジネス」とか「狩猟型ビジネス」というように呼んでいました。つまり「フロー型ビジネス」とは一旦受注した商品やサービスはリピート・継続されずに、川の流れのような「流れもの」という意味です。また「狩猟型ビジネス」とは、リピート・継続されないので次々と新たな顧客を開拓しなければビジネスが継続されないということです。
これらの言葉に対するのが「ストック型ビジネス」とか「農耕型ビジネス」ということになります。「ストック型ビジネス」は、一旦受注した商品やサービスはリピート・継続されるビジネスです。したがって、一旦受注した顧客に対して、商品やサービスを安定して供給すると長期的に売上することができるビジネスなのです。つまり、安定的に田畑を耕せば確実に農産物の実りを生みだすことができる「農耕型ビジネス」なのです。
「フロー型ビジネス」の性格からするとは、ビジネスはいつも毎期ゼロからのスタートになります。ビジネス的には本当に苦しいことなのです。これに対して「ストック型ビジネス」は、ある一定の過去の受注の成果がベースとして期待できます。したがって、このベースに対して積み上げることが期待できるビジネスで、過去の成果が生きるビジネスなのです。
続きは次回に書きます。