本日から、私がO社で経験した外販(アウトソーシング)について述べていきます。


前回まで、シェアードサービスを運営していくうえで外販が必要だと書きました。

しかし実際の実行は困難なものでした。


もちろん、シェアードサービスの基本的な考え方に則り、親会社→関係会社の順でシェアードサービスを推進していったのですが、外販についてもどの分野で、どのような顧客からスタートすべきかとその間で構想を練っていったのです。


メーカーの場合であれば、商品が明確になっていて、ひたすら顧客に対して販売を進めればよいわけです。しかし、シェアードサービスセンターの場合は、商品すら明確になっていない段階からスタートなので、非常に漠然とした状態から考えなければなりませんでした。



当時、私は経理分野で外販を考えていました。経理分野では会計事務所などが推進している記帳代行やベンチャー上場企業へのサポートなどがアウトソーシングとして具体的に存在した内容でした。しかし、現存する分野で外販を検討した結果、コスト競争力や自社の強みからすると参入が困難な領域と考えました。また、企業のなかでも経理業務はシェアードサービスですら導入には強い抵抗感がありました。したがって、経理業務のアウトソーシングは一層、外販には程遠いという感がありました。


経営者にとって、経理業務を外部に委託することに抵抗感があるのは、経営の3資源の一つである「金」を担当していることもあったのだと思います。したがって、現実的な外部利用の対処法としては、入力作業などを人材派遣やアウトソーサーに任すことでした。現在でも、先に述べた状況は大きく変わっていないようにも思われます。



O社での外販の検討の中でも経理分野に比べて、人事・総務分野は比較的大きな業務単位でアウトソーシングの可能性があるように想定されていました。たとえば、給与計算や拠点の庶務総務サービスなどが具体的な業務分野です。


しかし、どの分野を外販すべきという検討はできても、どのような顧客にどのような手段で営業すべきか分からない状況でした。なぜなら、シェアードサービスセンターは本社の出身者で構成されている部門なので営業能力や担う人材も存在しませんでした。まして、形のないものを売り込むという非常に難しい分野なので一層困難なのでした。



暗中模索の状況が続きましたが、それでも若い人がやる気だったことは救いでした。


14()は祭日なので、次回は16()に投稿します。