本日は話が少しそれるかも知れませんが、「部門完結・責任」について引き続き述べます。




現代は激動の時代といわれるように、時々刻々企業を取り巻く環境は変化しています。したがって、市場や顧客と接している事業現場での環境適応はますます重要になっています。具体的には、環境の激変を通じての積極的な事業拡大とそれに伴う事業リスクへの対応などです。これらの対応に際して、個人に対して大きな精神的なストレスをかけます。




しかし、営業部門での債権回収リスクや個人のメンタルヘルスなどは経理部門や人事部門が直接対応するのは難しいところがあります。顧客と直接接している営業部門や社員個人と接している事業現場部門の対応に依存しているのです。つまり、事業現場部門には事業センスに加え経理センスや人事センスが重要になっているのです。今回の「部門完結・責任」による取引処理も、事業部門の経理センス・人事センス醸成の一貫として捉えてほしいと思います。もちろん「部門完結・責任」がその全てではありません。



一方、シェアードサービスセンターとしても「部門完結・責任」の意味合いをどのように捉えるべきでしょうか。内部統制・国際会計基準などへの対応などでシェアードサービスセンターや本社の経理部門・人事部門にかかる負担はますます増大しています。しかし、企業体質強化と言う側面で経理部門・人事部門の役割はそれで十分なのでしょうか。


事業現場部門が企業を取り巻く環境の激変の中で、鍵を握っていると書きました。このような中で、経理部門や人事部門も事業現場部門が、経理センスや人事センスを強化するように支援するのが必須の役割と考えます。



私が前職の会社の新人時代に当時の経理責任者が言っていた言葉を思い出します。「工場現場に落ちている部品一つ一つをお金と考え大切にする神経組織が会社の隅々まで行き渡ったとき一流企業の仲間入りができる。」というような主旨の言葉を言っていました。


私も経理課長であった際にもこの言葉が大事だと感じたことがたびたびありました。企業業績が厳しさを受け、経費の削減運動を実施した際も部門が自主的に対応してくれたらどんなに助かるかと思ったものです。経理部門や人事部門は自らが直接対応しなくても、事業現場部門が自律的に環境適応できるように、教育などを通じて様々な手立てをしていくことが大事だと考えます。




経理部門・人事部門は、事業現場が頼りなく見え「自らが頑張らないと企業が大変なことになる。」といった考えになりがちです。よく言えば責任が旺盛な部門です。その責任感を少し長期的な視点で考えるべきだと思います。


業務改革については今回が最終です。