本日から「集中化」について書いていきます。ここで言う「集中化」は、同一業務は同じ場所(拠点・ロケーション)で遂行すると言う概念です。拠点レス・センター化とも称しています。「集中化」には二つの意味合いがあります。一つ目は、同一会社内でロケーションをまたがる業務を一つの拠点に集約することです。たとえば、全国の事業所個々に散在した給与計算に関する業務を、本社で一括対応することです。二つ目は、企業グループ内に散在した同一業務を一つの拠点に集約することです。たとえば、関係会社の決算業務も同一拠点で対応することです。





ここで言う「集中化」をシェアードサービスと呼んでいる人がいるくらい重要な概念です。業務改革の中で最も重要な概念です。特に関係会社の業務のシェアードサービス化を行う場合必須の内容です。





さて「集中化」のメリットは何なのでしょうか。大きくいって3つの効果があると思われます。




拠点が分散すると、ローカルルールの横行で標準化が達成できないことになります。これに対して「集中化」すると、どこの拠点が一番品質や効率性が優れているか一目瞭然になり自然と一番優れた拠点の業務のやりかたに収斂していきます。つまり、一つ目の効果は社内で業務がベストプラクティス化されるのです。



二つ目は、規模のメリットによる効率化が図られます。小さな拠点では、1名以下の負荷であっても1名の担当者を張り付けることが必要です。しかし、「集中化」すると負荷の融通などで少ない人数で対応することが可能となります。たとえば、0.5人の負荷の拠点が3か所あれば、分散型であれば3人の担当者を確保することが必要です。しかし、「集中化」すれば少なくとも2人での対応が可能となります。さらに、負荷を調整すれば更に少人数で対応が可能かも知れません。このように、集中化は規模のメリットで稼働率が向上し効率化が促進されるのです。




三つ目の効果は、人材の専門性の向上です。分散型の場合、個々の拠点では人数が少なくそのため人材教育も困難です。また、同一業務の担当者が限定されており、ローテーションも難しく、その結果人材のキャリア形成も困難です。しかし「集中化」すると、同一業務の担当者も増えローテーションも可能となり専門性が向上します。その結果、同一業務を多くの人が対応でき多能工化も促進されます。




以上を総合すると、「集中化」には「人材の専門性の向上」と「業務の生産性向上」の二つの効果があるのです。