シェアードサービスセンターの目標づくりは、次のようなことを心がけすると、組織がスタートしてからの運営がスムーズ進むと思われます。

まず最初に全社の経営レベルで、シェアードサービス導入の狙いと新たな本社の役割を全社に徹底しなければなりません。この中で、単に本社だけの改革でなくグループ経営として重要な経営体制であるとの周知をしなければなりません。さもなければ、本社だけのコップの中の嵐と思われかねません。

次に、シェアードサービスは効果が出るのに時間がかかると前述しましたが、逆に言えば

しっかりした目標と段取りを決めないと、効果が出ずに終わりかねないということです。また、進め方の順番も極めて大事です。たとえば、従来のとおりコストダウンを先行して始めるというやり方は、シェアードサービスの主旨に反したやりかたです。

(前述したとおりです。)

新たな組織がスタートする前に、組織ビジョンや目標を作るのがベストですが、時間的な制約などで難しいかもしれません。また、新たな組織体制で自ら目標づくりをすすめる方法もよいのかもしれません。しかし、この場合にもスタートする前には経営から求められる大綱的な内容は必要です。

現実的な進め方として、シェアードサービスセンターがスタートしてから腰を据えて実施するのがよいかもしれません。しかし、この目標づくりと並行的にどうしても進めてほしいのは、シェアードサービスの根本である「サービス事業としてのしくみ」の導入です。まずは、従業員に従来と異なる組織運営体制を行うことを実感してもらうことが順番として必要です。まずは、この点を集中的に対応することがベストです。

繰り返しになりますが、シェアードサービスは組織運営改革であり人材(意識)改革です。

次回は、具体的な目標づくりについて書きたいと思います。