今回は、本社部門の戦略機能とは何かを書いてみます。この言葉は、あいまいで抽象的です。人それぞれに解釈は違うと思いますし、自分が前向きな業務に取り組んでいるとそれを戦略的と考えるかもしれません。また、大きい小さいかは別にして、どんな業務にも戦略的な部分があるかもしれません。ここでは、経営という観点で戦略とは何かに絞って考えてみることにします。

大きく分類すると、経営指針の立案・資源配分・外部への重要情報の開示・新たな事業の創造・事業の評価に分かれると考えます。

この中で、「経営指針の立案」は、企業の将来ビジョンの策定・経営計画の立案やとりまとめ・社内制度の概要決定などが該当します。また、「資源配分」は経営資源(人・物・金・情報)の全社最適の決定・全社組織や関係会社の再編・M&Aなどが該当します。

更に、「外部への情報の開示」はいわゆるIRやブランド価値向上の活動などです。

そして、「新たな事業の創造」は、外部環境の変化を先取りして文字通り新規事業を創出する機能です。最後に、「事業評価」は事業業績の物差しを策定し、物差しで事業活動をモニタリングし事業を評価(選択と集中もふくむ)する機能です。

このように、本社部門の戦略機能は経営の状況を客観的に評価するとともに、社会経済状況の変化を先取りして新たな経営の方向を指し示していく機能になると考えられます。