先日、建て替えで閉まる直前の赤坂本店に行ってきました。

赤坂の本店は車で前を通るだけで、かれこれ10年くらいお邪魔していませんが、最後にもう一度行っておきたいなあとずっと思っていました。

建て替えは再開に四年、しかもそのうち、現在のビルを壊すだけで1年かかるそう。。

そして、ついに決断したのは閉店当日、バギーに息子を乗せ、電車に乗ってえっちらおっちら赤坂まで。


一階の店で展示を見たりお買い物をしているうち、地下の菓寮の順番が回ってきました。




息子はすやすや寝ているし、さささっと頂けば迷惑にはならないかな、と思い、入ることに。



レトロな空間。最終日で多少待ちますが、
ゆっくりとした時間が流れています。

しばらく後、お汁粉がきました(しかも私、白玉増量してる(笑))。
そして、ウキウキ写真を撮った次の瞬間、
息子が目覚めましたゲロー

用意をしていたミルクを飲ませ、
10分くらい抱っこし、
バギーに戻そうとしたところ、
やはりというか、グズりだしましたショボーン

いつもはわりと大人しくしているんだけど、、
見慣れぬ空間に、
「何々ここ?抱っこしてちゃんとみせてー」
と言わんばかりに、抱っこをおねだり。
さらに、抱っこしながら座ると怒りだしましたガーン
なので、お汁粉に全く手がつけられない状態に。

かくして、写真のお汁粉はかれこれ30分くらいそのままに・・

隣のとなりのご婦人お二人が、本当に品のいい方たちで、
息子に笑いかけたり、話しかけたりしてくださり、私も大分気が紛れました。

しかし、息子を抱いたままかなりの時間が経過し、一向に座れる気配もなく、食べ物が冷めてしまうのはいつものことで構わないのですが、
やはりさすがに私も周囲の目が気になりだしました。

一番気になったのは、菓寮の会計の横にたっていた年配の女性店員さんの視線・・
常連客に挨拶されるときの笑顔と、
私たち一見の親子に向ける冷たい視線の落差、その痛いこと(/ー ̄;)

或いは私の被害妄想だったかもしれないけれど・・・。

立っている限り、息子はほとんど愚図らないのですが、あのお母さん、一人で赤ちゃんなんてつれてくるから、、という雰囲気が次第に居たたまれなくなり、このまま何も食べずに帰ろうと決めました。


こんな静かなお店に何を赤ちゃん連れて来たんだろう、周りも気を遣っている。
わかっていたことなのになんてばかなの。

悲しい気持ちで、自分の浅はかさを後悔しました。

そのとき。


隣のとなりのご婦人のお一人が席をたち私のところに来て、
息子においでおいでをしてくれました。

「なんてかわいい赤ちゃんなの、でもずっと抱っこではお母さんが食べられないわ。
私に抱っこさせてくれない?
その間、お母さん、召し上がって」

躊躇して一度は断りましたが、
なおもすすめてくださるご婦人。

私は、冷めたお汁粉も何も構わなかったのですが、
優しくされて、
思わず目頭が熱くなるのを感じました。

「ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」

「いいのよいいのよ、お母さん大変ね。
でも本当にかわいい赤ちゃん!」

必死に涙をこらえながら(いやもう泣いていた笑い泣き)、ご婦人に甘えることを決め、息子を預けました。

しょっぱいお汁粉を光の速さでいただきながら、2度と白玉の増量はしないわと誓いました(ノ_<。)

その間、ご婦人に抱かれた息子は、彼女が座ることをなおも許さず(爆)、ご機嫌でお店をぐるぐるしてもらっておりました。。


本当に優しかったあのご婦人。
お礼をしたかったけれど、名前や住所をきくのも野暮と、頭を深々と下げてお別れしました。

いつか、新しい本店で、子供になった息子と会えますように。

そのときは、息子にもお汁粉を頼むから、いい子にしていてくれるかなおねがい