直射日光下や自己発熱で熱暴走して録画が停止してしまうことがあるアクションカム。
各社のいろいろな機種の表面温度上昇の様子(自己発熱)をサーマルカメラのタイムラプスモードで観察してみました。
無風状態では表面温度が70℃近くまで上がるカメラもありました。
温度が上がってカメラのOSがフリーズしたり、カードの書き込みで問題が起こったり、熱暴走(熱停止)の理由はいろいろあるようですが、とにかく大事なのは冷却です。
何度まで上がるのか、どういう条件で問題が起こるのか、発熱の様子はサーマルカメラで見ると分かりやすいですね。
右側の四角のマーカーで囲んでいるカメラ(Bx2)と、写真上のカメラ(Sp1)は同一機種ですが、四角で囲んでいるほうはアルミ製のケースに20x20mmのヒートシンクを4つ、14x14mmのヒートシンクを2つ貼り付けてウニみたいになっています。
見た目はドイヒーですが、ヒートシンク無しの本体だけと比較して、無風状態でも表面温度が常におよそ10℃低く抑えられ、風が当たったときの表面温度低下も劇的に早いことが分かりました。
表面積を増やすのって、空冷にはてきめんですね。
本体のみはこちら
ケースだけ冷えても...と思ってヒートシンク付きケースから取り出した瞬間のカメラ本体の表面温度も比較してみたんですが、アルミ製ケースは熱伝導率が高いようで、本体のみで使用している時の表面温度より、ヒートシンク付きケースに入れているほうがカメラ本体の表面温度も低くなっていました。
サーマルカメラの写真で丸いマーカーで囲まれているのが最も熱停止すると聞く...もとい、最も有名なメーカーのアクションカム9ですが、
こちらも本体上面に20x20mmのヒートシンクを1つ、上面と側面に14x14mmのヒートシンクを3つ貼り付けて以降、自己発熱で録画停止することは無くなり、4K59.94Pの外部給電で10時間以上連続録画できるようになりました(512GB SD使用)。 だいぶ熱いですけどね。
サーマルカメラで見ると、ヒートシンクをどこに付けると効果的かも分かりますね。広角レンズとの交換時に干渉しないように前面にはヒートシンクを貼り付けていなかったんですが、前面もだいぶ熱いようなので何とか工夫して貼り付けようと思いました。
しかし、ヒートシンクで表面積が増えたのは空冷には好都合ですが、直射日光が当たった場合は逆効果かもしれません。
今度は直射日光下でテストしないといけませんね...
映像制作/音響制作/制作技術
株式会社 写楽 www.sha-raku.co.jp