3年半前、世界中が固唾を呑んで見守った映像に
「30km以上離れて撮影」
「映像を鮮明化しています」
というテロップが出ていたのをおぼえていらっしゃる方も多いと思います。
一部では世界に3台しかない一式3000万円の極超望遠撮影システムが使われたという間違った情報がいまだに残っていますが、実際はそうではなく、ヘリコプターに搭載されたカメラからの映像です。
カメラは池上、レンズはフジノンのHA42、防振装置は日本航空電子工業製で日本の報道ヘリとしては一般的な機材でしたが、特筆すべきはリアルタイムに映像を鮮明化した処理でした。
コントラストの改善のほか、ヘリの防振装置で吸収しきれなかった揺れと、大気の揺らぎを低減していたと思います。こういった処理技術は軍事技術を転用した海外メーカーの製品なんかがありますが、NHKさんが何を使っていたかは存じ上げません。
国内メーカーでも一部似たようなことができる製品があって、その機材はNASAの打ち上げ監視で使用されています。
この鮮明化処理、以前から気になっていたんですが、まあ、こんな感じかな…で、ちょっと試してみました。
処理でずいぶん改善できますね。
レンズの最望遠は
NHKヘリ 最望遠 1140mm (135換算4560mm)
テスト映像 最望遠 1100mm (135換算4400mm) です。
最望遠のサイズはほとんど同じですね。
(ともにエクステンダー使用時、うちのはマウント変換での変化も含む)
また、NHKさんは鮮明化処理の際に2倍に拡大したそうなので、テスト映像も2倍に拡大してあります。
テロップがどこかで見たことがあるような感じなのは気のせいです。似ているだけです。
改めて当時の映像を見てみると、鮮明化処理もさることながら、(私もヘリ撮影の経験がありますが)やはり上空からの超望遠撮影であれだけ安定した映像を撮り続けた技術はすごいと思います。
それと、いちばん大事なことですが、30kmも離れて撮らなきゃ危ないような事故は二度と起こってほしくないですね。
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