今回は私が会員として所属している東日本部落解放研究所の研究交流集会について記事を載せます。

場所は埼玉県本庄市、9月7日、8日と2日間に渡って行われたのですが、特に問題提起されていたのがインターネットによる差別の助長、史実に基づかない誤った情報の拡散、またそれによる実際の被害に関することでした。


「部落差別」「同和地区」なるものが何故存在するのか、何故こうも根強く消えないのか、そもそも人が人を差別する心理とは何なのか…


私は現代の部落問題研究や中世、近世の被差別民研究はまさに日本人の研究、日本の歴史の研究そのものと捉えています。


「自分には関係ない」「それを知って何になる」「今まで消えなかったんだからこれからも消えない」

多分こういった考えの人は少なからずいることでしょう。

そこへインターネットが入り込み、無知であるがゆえに誤った情報を鵜呑みにしてしまう…

なら、教育を強化すべきではという意見も当然出てくるのですが、教育というのは嫌がられたらそれまでのものなのです。


今のところインターネット上の人権侵害等への対応強化を早急に進めること以外対策がないのが実情です。



私は「部落」「同和」という言葉があまり好きではありません。

便宜的に使われているこれらの言葉が、何か自分達とは異質な、違う世界の別種人間のような感覚を植え付けてはいないかという気がしてならないのです。

しかし使わざるを得ない…

『「利便性」と「危険性」は常に背中合わせである…』

よく聞く言い回しですが正にその通りです。

私も被差別民や部落問題に関する多くの書籍、資料を持っていますが、あることについて全く正反対のことが書かれていて驚くことがあります。

結局正しいのはどちらなのか判らないままです。



何だか長文になってしまいましたが、結論としてはこれからも「日本人の研究」「日本の研究」を継続していきたいと考えています。


蛇足ながら、研究交流集会に参加した人々の中で私が最年少でした。


それではまた。