今年も鉢植えの花が咲きました。
 おなじみのフリージアです。

 私の中で一番の、花盛りの到来です。

 

 

 結婚するときにプランター一つにフリージアの球根のみ植えたものを持ち込み、それがどんどん増えて三鉢になりましたが、今の住まいのベランダは微妙に置き場がないので先日両親が一つ持ち帰り、代わりにアマリリスの鉢と肥後スミレの鉢が鎮座しています。

 

 

 ・・・おかしい。

 増えている。

 とりあえず、現在はフリージアのプランター二本、アマリリス鉢一つ、肥後スミレ&カモミールの鉢一つ、カツオ菜の鉢一つ。

 正直、ぎゅうぎゅうです。

 ちなみに、この間まで被写体になってくれていたヒマラヤユキノシタ鉢は花が終わったので、肥後スミレ鉢と交換されました・・・。

 盛りの花と交換なんて、いったいどんな贅沢なサービスなのでしょうね…。

 

 まずは、新入りの肥後スミレさん。

 

 

 ASUSのご機嫌がそこそこ良い状態でこの拡大ぶりです。

 実際は5cm程度の高さに花をつけています。

 

 

 スミレらしくない葉の形なのですよね。

 だいたいハート→円形の変形が多いと思うのですが、これは切り絵細工のような細かい葉。

 線香花火を思い出します。

 

 

 話をフリージアに戻しましょう。

 本日の咲き具合はこのような感じです。

 昨日からとても暖かく、日差しも強いので次々と花を開き、次々と盛りを過ぎていく…。

 今の姿を少しでもとどめておこうと懸命に写真を撮るので、画像のホルダーは一面のフリージアです。

 

 

 これは昨日撮ったもの。

 この時綺麗に開いていた花は、もうさきほどちょっと花びらの勢いがなくなっていました。

 暑いため、生き急いでいる感じがします。

 もっとゆっくり咲いていて欲しいのですが・・・。

 仕方ないですね。

 

 

 この蕾も、明日か明後日には開いてしまうのかもしれません。

 咲く直前って、蕾の中で物凄い速さで細胞分裂しているのだろうな・・・と想像するとちょっとドキドキします。

 花びらの色素をかき集め、正しい形になろうとするために、いったいどれほどの力を要するのでしょう。

 ある意味、パワースポットじゃないかな。

 

 

 

 そして、完成形になった瞬間の花のみずみずしさ。

 花びらの隅々まで水と養分に満たされているのを感じます。

 なるべくそう見える画像を選んだつもりですが、いかがでしょうか。

 

 

 あと、めしべとおしべの造作もすごく興味深いですね。

 たまたま花粉が花びらに散っているものが撮れました。

 めしべの形も繊細で、どうしてこうなったのかなと常々思います。

 

 

 この写真は、今朝、強い日差しになり始めた時に撮ったもの。

 陰影がこんなに出てしまうほどの陽気になりました。

 

 

 昔はフリージアもとくに興味はなく、好きな花というわけではありませんでした。

 子どものころ花屋で作られた花束だと、カスミソウやスターチスのように二番手三番手の添え花扱いされている花という認識でした。

 それと黄色というのが好みでなかった。

 私の好きな色は青系統ですが母から与えられる服はなぜか黄色が多く、それがちょっと苦痛だったのが片隅に残っていたのかもしれません。

 それが変わったのはいつなのか。

 まずは、香りに気付いたころからでしょうか。

 フリージアの花の香りは意外と力強いです。

 地植えでも十分匂い、数輪いけているだけで部屋いっぱいに香りが広がります。

 そして気が付くと橙かがった濃い黄色の花と濃い黄緑の茎の組み合わせがとてもきれいだなと思うようになりました。

 トラウマから抜け出せた瞬間だったのかもしれません(笑)。

 そしてなによりも生命力の強さに惹かれます。

 手がかからずとりあえず球根を土に埋めて水をやれば晩秋には葉を伸ばし、三月になると確実に花を咲かせてくれる。

 そのうち、何もないベランダでじっくりと成長を眺めているうちに無二の親友のようになってきました。

 

 咲いてくれたら、ありがとう。

 初夏に球根へと戻って休ませるときは、また秋になった宜しくね。

 

 話しかけているうちに一年が過ぎていきます。

 

 

 今年も咲いてくれてありがとう。

 できれば、長くそばにいてね。