またひと月空きました。

 三月になりましたね。

 お雛様は2日に飾って6日には仕舞いました。

 その後の天気予報が思わしくなかったので、今年はお飾り期間が短かった…。

 三寒四温だからなのか、今年の暖冬の特徴なのか、天気の良い日が少ない気がします。

 とはいえ、それなりに乾燥しているので肌はバリバリに荒れ果てていますが。

 

 

 

 春節の前あたりから拡大していった新型肺炎がじわじわと猛威を振るっていますね。

 症状もさることながら、人の心と経済に。

 私自身はもともと家の中でじっとしているのが好きなので普段と変わらぬ生活ですが、お子さんと保護者の皆さんはつらいでしょう。

 昔、子どもに接する仕事に就いた時、子どもは飛んだり跳ねたりが基本で、じっとしているのはオプションだと友人が教えてくれました。

 それはもちろんすぐに実感しました。

 細胞がそうさせているのというべきか…。

 この地球上の生き物の全てが、成熟するためにそうプログラミングされているのだと思います。

 単純に、肌も髪も目もつやつやしている間は元気いっぱいなのが基本。

 個体差はありますがその時期に骨と筋肉と好奇心を満足させないと、成長の止まる二十代半ばからポンコツ期が始まると思っていいというのが私の持論です…。

 そのようなわけで、早く子供たちが心置きなく走り回って、お友達とじゃれあうことができる状況になることを祈っています。

 

 

 今回の花は、ラナンキュラスとフリージア。

 近所のスーパーで購入しました。

 さまざまな自粛のあおりが色々な業種に及んでいますが、卒業式をはじめとした花を贈る時期に直撃した花農家さんも大変だと聞いたので、ほんの少しですが陰ながら。

 周りを見ると、花を選んでいる方がいつもより増えていたような気がします。

 ところで、ラナンキュラスという花の名前を知ったのは小学生のころで、たしかピアノの発表会で頂いた花の一つだった…ような気がします。

 当時はここまで花の色や形が洗練されていなかった…と思うのですよね。

 名前は面白いと思った半面、なんか生真面目な花だと思ったので…。

 煉瓦に近いオレンジ色だったかな。

 とにかく当時の私の好みではなかったので、帰宅してから名前を調べて、え、あのゴツイ印象だったラナンキュラス!!(花に対して失礼ですね・・・)と驚きました。

 単に、牛蒡や茄子が好きでなかった子供時代の私が今になってなんてしみじみとした味わいのある野菜なんだ…と噛み締めているのと同じなのかもしれませんが。

 

 

 

 遅ればせながら二年近く前にスマホを手に入れてから、だんだんと花を撮ることが楽しくなりました。

 父の一眼レフを時々借りていた頃ももちろん好きでしたが、手軽に画素数がそこそこ大きなものが撮れるのは本当に魅力的ですね。

 私が使っている機種は最低限のものしか撮れず光が足りないとピントが合いませんが、運が良ければ花びら一枚の魅力を最大限に引き出すことも可能です。

 昨年春に目の手術をして以来、物を観ることができる幸せを心より感じます。

 そして、できることなら花の息遣いのようなものを写し取りたいと思うようになりました。

 撮っているうちに、雄蕊もめしべも花びらもがくも葉も茎もどうしてこんな色や形になるのかなと不思議になり、もう夢中です。

 植物に惑わされていると言っていいかもしれない。

 

 世の中は次から次へと辛いこと醜いものを突き付けてくるけれど。

 それでも、花は咲く。

 人の手で咲く花もあれば、好きなように咲く花もある。

 どれも綺麗で、優しくて、良い匂い。

 花に触れる幸せを知っていればきっと、良いことがやってくる気がします。

 

 花の力を借りて、世の中が少しでも元気になれますように。