私はかなりの不器用者です。
 祖母と母は洋裁と和裁をよくしていて、祖母にはお宮参りの着物から振り袖を、母には子供服から二十代前半まであらゆるもの・・・最後はコートまで仕立ててくれました。
 それに比べて私は・・・。
 針仕事が駄目で。
 編み物もやってみましたが、せいぜい計算のいらない帽子程度まででした。
 そう。
 手先の不器用さもさることながら、数字で計算して組み立てたり予測したりする段階になると脳内の機能がシャットダウンするのですよ・・・。
 だがしかし。
 結婚してからこれではいかんと反省してミシンを購入し、ちょっと人形の服など縫い始めました・・・が、うまく操れないのです、最新の機材が。

(↑騙し騙し作った、momoko人形の服・・・)

 実家のミシンは旧足踏みミシンにモーターを付けたものと、ロックミシンの二台で、どちらも大変シンプルでしたが、いまどきのミシンはいくつもいくつも機能が添付されておりまして・・・。
 使いこなせないのですよ。
 縫い始めの時に、針受け穴に布が陥没する現象は・・・。
 私だけだったのだろうか。
 そんなに不器用なのか、私!!
 正直、窓から投げ捨てたくなることは幾度もあり、その後通●生活のCMを見る度に(ミシンは通●生活のヤマザキです)、「こんのうそつきめ・・・」と、出演者に対する不信感が募りました。
 ですが、使いこなせない理由はジグザグ縫いなどの多機能対応のために針受けの穴が特別にに大きくされていたからとネットを眺めているうちになんとなく理解。
 そこで直線縫い専用の板を追加購入して取り付け直しました。
 しかしそれですっかり満足してしまい、試し縫いもせずに引越のために梱包し、その後三年指一本触れぬまま今に至ります(あほです・・・)。
 で、今回。
 夫が仕事で長年愛用した関数電卓(胸ポケットサイズ)を壊してしまい、買い換えを検討したところスマホよりもサイズの大きな物がスタンダードになっており、仕方なくそれをカシオから購入したのですが、昔のように二つ折りの保護ケースがついていなかったのです。
 昔の携帯用電卓って、必ずビニール製の保護ケースが着いていたと思うのだけど、これも時代でしょうか・・・。
 そんなわけで。

 ポリエステル100%の厚口フェルトを40㎝購入し、作りました。
 二つ折り財布をイメージして頂くと解りやすかと思います。

(↑上に、ようやく陽の目を浴びたヤマザキのミシンが・・・)

 マジックテープを縫い付ける時は、ミシンの針が折れそうだったので手縫いでちまちまやりました。
 縫い跡が酔っ払いのようにへろへろによたっていますが、ご愛敬ということで(というか、なんで黒の糸を使ったんだ!!と、多分、後で母に叱られる・・・)。
 とりあえず、やり遂げた感いっぱいです・・・。

 今朝はその状態で送り出しましたが、週末にはクロネコの刺繍をいれてやる!!と目論んでいます。

 ちなみに、今回ミシン糸を探して納戸を漁ったら、端布とビーズと刺繍糸が大量に出てきました。
 端布は人形の服を作るためでしたが、前述の戦いに疲れて頓挫。
 ビーズは小学生の頃得意だったから・・・と始めたものの、目が悪くなり頓挫。
 刺繍もベトナム刺繍に感銘して、いくつか縫ったものの、我流過ぎて進歩がないため頓挫。
 モズの早贄とか積ん読みたいなもんだな・・・というか、すんごい無駄遣いしていたんだな、過去の私・・・。
 ええと、反省してその端布たちでぬいぐるみでも縫うかな・・・。
 型紙はあるんだ。
 頓挫していただけなんだ。

 ・・・と、己の駄目さ加減を再確認した週末でした。