ソロアルバムは途切れ途切れのレコーディングなんで、一ヶ月ぐらい前に録ったバッキングギターの「今ならここはもう少しいい感じで弾けるでしょ~」みたいな事がよくある。
全体的になんとなく「もう少し~」って時は全部をサクッと録り直すんだけど、今日は一部分だけだったんで、そこだけやり直すことにした。

そこだけやり直して聴いてみると、演奏はしっくり来たんだけどどうも前後のつながりが気になる。

それは弦の鮮度の差で、前に録ったのは張りたての弦、今録ったのは寿命ギリギリの弦。
古い弦はブライトさに欠けるから音が前に出ない。
けど、僕は張りたての弦の弾き心地があまり好きじゃない。
弦を張り替え、ちゃんと伸ばし、オクターブを合わせ、ナットにグリスを塗ってきちんとチューニングするのに20分かかる。
それを考えると時間の無駄に感じ「これぐらいならイコライザーでなんとかなるさ~」でそのまま続行。
あれこれ試したんだけど、イコライザーだけではどうにもならず、フラクタルのチューニングを変えたり、ケーブルをより短いのに変えたりで、さあ大変。
で、しばらくやってるうちに前の音にかなり近い感じで録れたんで、ほっとしつつ聴いてみたら、まだ気に入らない。
「ん~、これはどう考えても弦の鮮度の差だ。」とあきらめ、弦を張り替えるハメに。
張り替えて時計をみたら、すでに1時間20分たってた。

フラクタルのイコライザーとアンプのチューニングをもとに戻し、ケーブルももとに戻し、再び録音したらあっさりOK~。

「最初から潔く弦を変えてればよかった。やっぱり自分は騙せない。」と朝から深く反省な石原君でした(笑)