衆議院第2議員会館で「図書館の現状と改革の課題」の鼎談を聴いた
私は政治にも疎いし、本も読まないから、永田町には全く縁がありません。
アカデミックな人じゃないから、国立国会図書館にも行ったことがない。
そんな私が昨日、衆議院第2議員会館に初めて足を踏み入れて、「図書館の現状と改革の課題―図書館職員の地位向上をめざして―」という鼎談を聴いてきました。
140人がキャパの会場には、図書館や学校図書館、出版、書店に関わる各種団体の方がいて、でも、いつもとは違う雰囲気が漂っていました。
まるでロビー活動と思わせたのは、主催者および後援団体はもちろんですが、国会議員の方々に文科省のしかるべき方々が名刺交換をしていた光景でした。
議事進行は以下の内容でおこなわれました。
2024年4月16日(火) 16:00~18:30
【会場】 衆議院第2議員会館 1F 多目的会議室
【定員】 140名
【参加費】 無料
【プログラム】
報告
①文字活字議員連盟/学校図書館議員連盟
②文部科学省
鼎談
「図書館の現状と改革の課題
―図書館職員の地位向上をめざして―」
パネリスト
◎太田 剛氏:図書館と地域をむすぶ協議会代表/編集工学機動隊GEAR代表/慶應義塾大学講師
◎荒井宏明氏:一般社団法人北海道ブックシェアリング代表理事
◎嶋田 学氏:京都橘大学 文学部歴史遺産学科教授
【主催】
文字・活字文化推進機構
全国学校図書館協議会
学校図書館整備推進会議
【後援】
活字文化議員連盟
学校図書館議員連盟
報告は、国会答弁のような配布された資料の読み上げ。
鼎談に入り、ふと気が付けば、議員の皆さんの大半はいなくなっていました。
先生方は、忙しいのね~
鼎談者の3人がそれぞれの立場からの報告をした後に、職員の待遇の問題から日本の教育の問題まで短い時間ながら意見交換が行われました。
図書館は単なる貸本屋ではなく、教育分野の一機能でもなく、知識基盤社会にむけた、社会インフラそのものであるという意識改革がない限り、図書館職員の待遇問題も指定管理問題も、何も解決できないというところで合意。
この先は、すぐに解決する話ではなく、
国→都道府県→市町村という縦軸の法整備と、省庁の垣根をこえた本気の情報提供と啓蒙、人材育成が必須とのこと。
その上で、民間と自治体、個人の横連携システムを構築する。
そんなイメージの話となりました。縦糸も横糸も大切なのよね。
質問タイムもあって、
秋田から来られた方からの「ファミレスより低い司書単価」の現状の話や願いに、会場から自然にエールの拍手が起きました。
彼女は自費で来られたとのこと。
きっと慣れない場所で言いたいことの半分も言えなかったっと思います。
それでも、手を挙げて話した彼女の勇気に、まずはエールを送ります。
少し資料を読み込んで、コラムにする予定です。
又、鼎談部分は、後日「デモクラTV」の協力で、無料オンライン配信をするとのこと。
その時はまたお知らせしますね。
Wさん、お疲れさまですが、宜しくお願いします。
鼎談のお三方をはじめ、実現に向け動きまわってくださった事務局の皆様、
ありがとうございました。