Fever doragon neo
『畳屋の女房〜小説家、多々良聡一の滑稽な日々』
観劇。
この劇団は年に一回公演で、毎年こうせいさんが出演している。
今回は戦後の高度成長期を舞台にした人間ドラマで、こうせいさんは主人公の若年性健忘症に冒される作家の役。
わりと多めの登場人物だったが、ひとりひとりの人生がしっかりと描かれていて、戦争を経験しているからこそ、どうあっても生きていこうという人々の強い思いがしっかり伝わった。
主人公、聡一が健忘症という片鱗はチラチラと伏線的にみせながらも、中盤までは聡一を取り巻く人間関係に重きを置いた物語。
若年性健忘症が進行していく過程は辛い展開だけど、決して悲劇的な演出ではなかった。
そう感じたのは、やはり人間関係の暖かさ。
愛する人を忘れてしまっても、また好きになる、何回も何回も好きになる。
しかし、それは、今の自分ではないから、言っておくね、ありがとう。さようなら。
終盤の聡一と、妻の春のやりとりは本当に泣けた。
とにかく、こうせいさんが本当に良かった。
このFever doragon neo演出家は、会話劇におけるこうせいさんの巧みさをとても理解してると思う。
エンターテイメントにおけるこうせいさんの一番の理解者がエクスクエストのトクさんで、会話劇ならここの小田島さんだと思ってる。
エクスクエストでこうせいさんのファンになったばかりの頃、この人が本当に凄い役者だと確信したのがFever doragon neo『鎖と肖像とウサギの夜』だった。この作品のこうせいさんは本当に大好きで、昨年ようやくDVDになったのを手に入れて何度も繰り返して観ている。

まあ、最近は演劇熱も覚めてきてあまり観劇してないけど、こうせいさんの舞台くらいは観続けていきたいなあ、と思っているのでした。





このところ

漫画『闇金ウシジマくん』にハマってるんだよねー。
って話はまた次回。