日本語の48文字を一覧にした上の図は、「フトマニの図」というものです。フトマニの図は、豊受大神(とようけのおおかみ)が、イザナギとイザナミに授けた神様の座敷図のようなものです。円形に配置された一文字一文字を神様に見立て、48の神様が、鎮座している様子を表しています。


「フト」「マニ」とは、膨張、収縮し続ける宇宙そのもののことです。中央の「ア・ウ・ワ」は宇宙の中心を表しています。


フトマニの図の内側から2番目の円には、「とほかみゑひため」とあります。これは三種のはらいと言って、神道で最高のはらいの言葉とされているものです。悪いものをはらって寄せ付けない強力なパワーを持つ言葉です。「とほかみゑひため」の順で文字をたどっていくと八芒星(八つの角を持つ星形の多角形)になります。八芒星も、エネルギーを集めてパワーを高めます。


内側から3番目の円には、「あいふへもをすし」とあります。これは「あわ歌」の頭文字になっています。あわ歌とは、3300年前の文献、「ホツマツタヱ」の最初の章に出てくる歌です。イザナギとイザナミが諸国を巡り、歌にして、人々に言葉を普及していったのです。この歌を歌うと、心身共に、健やかになると言われています。「あいふへもをすし」も順にたどっていくと、反対回りの八芒星になっています。


フトマニの図の一番外側の円には、「やま・はら・きに・ちり・ぬう・むく・えて・ねせ・こけ・おれ・よろ・その・ゆん・つる・ゐさ・なわ」という2文字ずつ区切られた32文字が配置されています。これら一つ一つの文字にもそれぞれ意味があり、フトマニの図の中には、森羅万象が表されています。


宇宙の創造から森羅万象、そしてその中に強力なはらいの祝詞、心身が健康にご利益のある歌、エネルギーを集める八芒星の形まで秘められいて、フトマニの図は、そのものがお守りになる、最強のパワーを宿しているのです。


*私は、「フトマニの図」が書かれたものをクリアファイルにしまい、枕の下に入れて寝ています。