そんな風に思ってたんだ…② | 死神シャノンの憂鬱

死神シャノンの憂鬱

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あっ!!これデビューの時の写真だ~…懐かしいなぁ…。




私の追悼記事の冒頭にあったのは、クリスマスイルミネーションを背景に、ボサボサ頭で眉なしスッピンの私が、BITCHの新作ファーコートを来ている写真。


アハハ、何か恥ずかしいんだよな、この写真!
スッピンで表情が無防備…。




『僕が初めてシャノンに会ったのは、12月の仙台だった。



その一週間前に、ニューヨークの僕の自宅にスタイリストのマッチャンから、「BOUQUのクリスマス号の表紙を撮ってくれないかしら…」という電話が来たのがきっかけだった。


「クリスマスイルミネーションをバックに、アンタに雑誌の表紙の撮影をして欲しいのよ…」

という依頼だった。


普通ならこんなぶしつけな依頼は受けないのだが、ちょうど個展も終わってスケジュールに余裕もあったし、幼なじみのマッチャンの頼みなら…と、僕は機材をかついで日本へと向かった。



日本に着いてからの僕のスケジュールはタイトだったが、なんとモデルの体調が悪くなって、撮影が中断してしまった。


「マッチャン、今晩撮影出来ないと…滞在延ばすのはちょい無理かな~。」


「そおよね~、アンタ今は売れっ子カメラマンだもんね~…」


マッチャンはガックリと肩を落として、気分転換のために少し歩いてくる…と、街の中へ消えて行った。



自分でいうのも何だが、僕の拘束料だけでもかなりの予算だろうに、イメージにこだわりのあるマッチャンは、代理のモデルには見向きもしない……どうなることやら……


「ちょっと~!!トッキ~!!!!モデル、居たのよ~!!!!!!この子!!この子~!!!!!!



文字どおりに黄色い声を響かせてマッチャンが走って来たのは、僕が13本目のタバコに火を付けたときだった。



目をキラキラと輝かせたマッチャンの左手には、背が高くて痩せすぎた女の子の腕がしっかりと握られていた。


18才ぐらいだろうか…洗いっぱなしのロングヘアにスッピン…古着のデニムとモッズコートを羽織ったユニセックスな雰囲気の少女…うん、マッチャンのタイプだ。



「オッケー、じゃはじめよう!」



イルミネーションの中をユラユラと歩く少女は、とても儚く美しかった。


野性的な眼差しだけが、現実と彼女の接点ではないか…と思わせた。