愚直な反復 | マジックと奇術と手品と・・ほか少し★

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手品は6歳から始めた。人生の最初の6年間が惜しい。なんてね。

マジックに限らないことだと思いますが、新しい技を練習し始めた最初の頃は、まったくその動きの感覚が理解できず、自分がその技を使いこなす姿が想像できないということもよくあります。

しかし、とにもかくにもその動きをただひたすら、愚直に反復していると、あるとき突然、”コツ”のようなものが分かることがあります。

こういうのは、言葉では伝わらない、ただ愚直に反復練習を積み上げた者だけが理解できるものなのでしょう。


私はマジックにおいては、最近はあまり全く未経験の新しい技法を練習する機会も減ってきたので、そのような、「突然のコツの諒解」みたいなことから遠ざかっていました。

しかし最近、久しぶりにその種の感覚を味わっている感じがしています。


澤浩氏の代表作のひとつ、One Two Fourというコインマジックですが、このマジック自体は昔から知っており、何となく練習はしていました。
しかし結構な無理な技法の使い方をするので、ちょっとこのマジックを自分が実演する場面を想像できませんでした。
まあ、そこまで本気で練習していなかったというのもありますが。

しかし最近、本気になって根を詰めて練習したということは相変わらずないものの、ネットサーフィン中などに手遊びのようにOne Two Fourの練習をしていました。
そうすると何となくですが、このマジックの動きが自分の手に染み付いてきた気がしています。

「突然の諒解」というよりは「いつの間にか楽に動くようになっていた」というようなものではありますが、これもまたひとつの形かなと。
今なら実演でもほぼ失敗せずに手が動きそうな感覚があります。


一度機会があれば、一般の方相手に実演してみたいものです。
角度やシチュエーションなどがかなり限定される作品なのが、苦しいところではありますが。