奇術文化研究会:ネイト・ライプチヒ | マジックと奇術と手品と・・ほか少し★

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手品は6歳から始めた。人生の最初の6年間が惜しい。なんてね。

昨日は、赤坂のマジックバーサプライズで開かれた、奇術文化研究会に参加してきました。

この会は毎回特定のマジシャンにテーマを絞って、その生涯や思想、そして作品についての研究をするというもので、主に洋書の読み込みを中心として進められます。
主催はバーの経営者でもある上口龍生さん。

今回のテーマはバーノンの師匠として有名なネイト・ライプチヒ。
わたしが参加するのはかなり久しぶりです。
半年近く間が開いたでしょうか?

今回のライプチヒも、前回までのマックス・マリニも、ウイリアム寺澤さんが翻訳・実演担当です。

さて今回扱われた奇術作品は、主に四つ。
ハンカチマジック2題、そしてロープマジック、葉巻とパースでした。

前3者は、この中ではどちらかというと添え物みたいな感じでしょうか。
とくにハンカチの結び解けや貫通のマジックが、説明文がかなり難解でみんな理解に苦労していました。
最後に至っても、完全に理解はできていなかったような・・・^^;

ロープはまだ比較的よかったのですが、関連作品として上口さんがさらっと紹介された石田天海師の方法のほうが、むしろ実用的なように見えましたね・・・


むしろ今回の本題は、葉巻とパースです。

これはライプチヒの十八番ともいえるもので、クラシックマジックを愛するマジシャンによって、脈々と現代にまで受け継がれています。
このマジックで有名と思われるマジシャンは、ジョン・カーニー、クリス・ケナー、根本毅、等々。上口さんから、エリック・デキャンプスがこのマジックがものすごく上手いという話も聞きました。

わたしも昔、フォクシー・シガーというこのマジック用の道具を購入し、上で書いたようなマジシャンの手順を学びつつ練習は続けていたのですが、いつのまにか忘れていました。
しかし今回の学びをきっかけとして、またこのトリックをしっかりとやってみたくなりました。

ただ問題は、フォクシー・シガーが私の手にはちょっと長すぎてパ○ムできないってのがあるんですよね。
あの製品は完全に外人サイズで、私の手は日本人女性並みの大きさ(長さ)しかないのです。

まあフォクシー・シガー以外に、John Rogersという職人製のちょっとお高いシガーも所持していますのでね。
ちょっと色々研究して、演技できるようになってみたいです。


あと、今回は奇術文化研究会には珍しく、非マジシャンの女性の方が2人もいらっしゃいました。
一人はマジシャンのお連れの方でしたが、もう一人はこの会を、マジックを見せてくれる会のような勘違いをされて来られたようでした。

それは申し訳なかったとばかりに、会が終わってからは寺澤さんを中心にマジックたくさん見せまくりでした。

それからなんと、偶然にもお客さんとしてあのからくりドールさんも来店されまして、サービスで少し演技も見せていただくことができました。眼福。


わたしもちょっとだけ演技しました。
マニアックすぎる手品を一般客にいかにわかりやすく見せるか、という意図もあり、プログレシブアセンブリをテーマにした奇術を2題。

沢浩さんのStrolling Cow Acesと、自作のプログレシブ・マトリクスをやってみました。
まあこういうマジックでも、ゆっくりじっくりと見せれば、ちゃんと驚いてはもらえますね^^