本日ののニュースで紹介したいものがありました。
以下、産経新聞からの引用となります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
法隆寺には「みんな大スき」 国宝の東大門に落書き
世界遺産に登録されている奈良県斑鳩町の法隆寺で19日、東大門(国宝)の柱に石のようなもので「みんな大スき」などと落書きしてあるのを同県文化財保存事務所法隆寺出張所の作業員が発見、寺に知らせた。県警西和署が文化財保護法違反と器物損壊の疑いで捜査している。
調べでは、落書きは柱(外周1.25メートル)の高さ42ー99センチの位置にあり、幅約8センチだった。固い物をこすり付けるようにして柱を傷つけ、書いたらしい。
同出張所によると、3月26日に点検した際には異常はなかったという。
(04/19 16:36)
産経新聞 http://www.sankei.co.jp/news/060419/sha077.htm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本人の道徳観は大丈夫なのでしょうか。もちろん、今回のニュースのみで日本人全体の道徳観ないしモラルが低下していると断言できるわけでは決してありません。しかし、小学生の歴史の授業で登場するような国宝である法隆寺に侵害するような行為を行うものが出てきてしまうのは、そういった行為に抵抗感を感じなくなってしまった人間が日本に存在していることを証明しているのではないでしょうか。
「人は他人に迷惑を掛けない限りにおいて自由である」なる言葉があります。哲学者ジョン・ステュアート・ミルの言葉ですが、私はこの言葉に共感しております。このルールを守っていれば、大抵の場合道徳的避難を負うことはないのではないとすら思えます。何故私がこの言葉を出したかといえば、今回の事件もこの言葉が意味している意識を持っている人物であれば起こすことは無いと考えられたからです。
柱に刻まれた言葉は「みんな大スき」なるものでした。また、朝のTVニュース(どこの局であるかは忘れてしまいました)では、相合傘状の傷も付けられていたそうです。この落書きを刻んだ人物がどのような意図を持ってかかる愚行を行ったのかは理解に苦しみます。一緒に法隆寺を訪れた友人達と一緒に記念を残したつもりだったのでしょうか。少なくとも、国宝たるものがどのような価値を持ち、そのような物に傷をつけるような行為を行うことによる影響に留意していたとは考えられません。結局は自分(達)の満足のために取ってしまった行動であり、他人の迷惑・国宝を遵守する意識が欠けていたといわざるをえません。
私は常々思うのですが、今の日本は「他人に迷惑をかけない」という道徳の最低レベルすら守ることができていない人が増えているのではないのでしょうか。電車の中や図書館で平気に大声で携帯電話にて通話をする人、タバコの吸殻をまるで地面をゴミ箱と勘違いしているかのようにポイ捨てをする人、お年寄りの方が目の前に来たにも関わらず我が者顔で電車の優先席に座る若者、エスカレーターで左側によらず昇降する他人の流れを止める人、子供の目に当たる危険性を有するにも関わらず歩きタバコをする大人・・・・など例を挙げたらキリがありません。
今回の記事を取り上げたのも、以上のような道徳観の欠如から起こった事件の一端であると感じたためです。そして、当記事を読まれた方が「人は他人に迷惑を掛けない限りにおいて自由である」というミルの言葉を心に刻んでくだされば幸いであると思います。
