学生時代あまりに暗い青春を過ごしてしまった人間はキラキラした明るいポジティブな歌が苦手になるのです



「努力すれば夢は叶う」とか言われても

努力する気力も無いし

「愛があれば」とか言われても

彼女いない歴=年齢だし

 


キラキラした人が歌う

キラキラした曲は

なんだか責められてるような気分になるし……



そんな僕たちメンタルくそ雑魚プレイヤーにおおすめの曲です







今週の一曲

ネクライトーキー「午前3時のヘッドフォン」







こちらの曲はギターの朝日さんがボカロP時代に

「石風呂」名義で出していたのをバンドメンバーでセルフカバーしたものです




僕はボカロに疎いので石風呂さんも知らなくて

ネクライトーキーを知ったのは1年半くらい前

友達に「ゆるふわ樹海ガール」をおすすめされて

聞いてみたら

(めっちゃかわいい声でめっちゃロックしてる!)

と衝撃を受けハマりました



声かわいいボーカルと演奏ゴリゴリのメンバー

そんな感じのバンドが好きなんです

nano.RIPEとかふぇのたすとか

そういうの好きになった元はジュディマリかもしれません





その中でもネクライトーキーは歌詞が圧倒的にネクラで好きです




誰にも話したことないような

自分だけが抱えてると思ってた惨めな感情を

ゴリゴリのギターとポップな歌声で聞かせてくれる

メンタルヒッキーな僕らが爆音で耳を塞ぐための防弾チョッキみたいな

そんな感じが最高です






ゆるふわ樹海ガールもめっちゃ好きです










ゆるふわ樹海ガールで一番好きなのは



「とうにぬるくなったジュース飲んだ時の

 あの感覚は味わいたくないもんな」


というフレーズです




ずっと嫌いだった中学時代のクラスメイトと街ですれ違うとき

ふと視線を下げてしまう自分

でも向こうはこちらに気づいてすらいない


そんな踏み躙られたような情けない気持ちを


「とうにぬるくなったジュース飲んだ感覚」


と表現する石風呂P最高です






でもそのあと


「とうにぬるくなったジュース飲んだ時の

 あの感覚だって

 味であるはずなんだ」


それすらも肯定してくれる

というか肯定しないとやってられない

そんな鬱蒼とした気持ちを爆発させてくれる最高の鎮痛剤です






できれば学生時代に聞きたかったバンドです

そうすれば香月少年の心も少しは晴れやかだったに違いありません


でも学生時代にネクライトーキー聴いてたら絶対バンドやってたと思います

それくらい思春期の神経の深いところに効いてくる音楽です








本題に戻ります





「午前3時のヘッドフォン」


本当に良い曲です




真夜中の住宅街と、どこか夢の中にいるような気持ちにさせてくれるイントロ



気が弱いくせに、嫌なことがあるとすぐ顔に出てしまう

平日も休日も、できるだけ家から出たくない

そんな僕ら陰キャ


そしてたまに襲ってくる

漠然とした不安感




こんなメンタルくそ雑魚プレイヤーは現代では淘汰されて自分以外は絶滅したんだろうな


そんな風に思ってまともな顔して生活してたら

自分以上のメン雑魚プレイヤーがいて

それをカッコよく歌っている

まさにヒーローでした



毒にも薬にもならないチンケな感情も

吐き出し方次第でこんなにもカッコよく見えるものなのか

と感動しました





ネガティブな歌詞だけど最後にはちゃんと前を向いて歩かせてくれるところも好きです




「あえてヘッドフォンを

 外してみるのも悪くはないさ」



という歌詞が

ヘッドフォン(イヤホン)中毒の自分にに刺さりまくりでした


嫌なことがあるとすぐポケットからイヤホンを取り出して耳にブッ刺し

ラジオや音楽を聞いて心を落ち着かせています



それもいいけど

「あえて外してみるのも悪くはないよ」


とおすすめしてくれています




「ヘッドフォンを外して

 勇気を持って明日へ踏み出そう!」



みたいな綺麗事言われると冷めちゃうけど



「あえてヘッドフォンを

 外してみるのも悪くはないさ」



と僕らと同じ目線でおすすめしてくれるところが好きです






長々と書きましたが

ネクライトーキーみたいな音楽が必要無い人は聞かなくて大丈夫だと思います


その人はきっと今満たされていて

学生時代もさぞ楽しかったことでしょう



でもどこかにHP残り僅かなメンタルくそ雑魚プレイヤーがいると思うので

その人たちはぜひ

ネクライトーキー聞いてみるのも悪くないと思います





今週の一曲

ネクライトーキー「午前3時のヘッドフォン」