まだ好きな小説の話を書いてなかったので書きたいと思います
正直今まであまり小説は読んでこなかったのですが、石田衣良の【池袋ウエストゲートパーク】は大好きですね 全部読んでます 僕のバイブルです
もちろんきっかけは宮藤官九郎のドラマなのですが、母親がめっちゃハマっていて当時小学生だった僕に小説を勧めてきました あれは小学生に勧めてはいけない作品だと思います…
僕らゆとり世代は学校で朝の10分間読書という時間があってそこでIWGPを読んでいたのですが影響されすぎて変なヤンチャしていた記憶があります おかげでヤンキーにボコボコにされて鼻の骨を折られました キングみたいに強くなりたかったです…
小説版のキングもかっこ良いのですがやっぱりドラマの窪塚ですよね、最強にかっこ良いです あれに憧れないガキはいないと思います 僕もキングに憧れて自転車にジェシーと名付けていました ちなみにドラマのジェシーはRISEのジェシーからパクったらしいですよ
あと実は漫画版も出ているんです、もちろん買いました 漫画版のマコトはちょっとドジなやつでタカシは小説版とドラマ版のキャラを足して二で割った感じです 小説はGボーイズが青色、Rエンジェルスが赤色でした ドラマはGボーイズが黄色でブラックエンジェルスでした そして漫画はGボーイズが黒でした ややこしっ!
一番好きな話は【少年計数機】です マコトがとにかくかっこ良くて物語の狂気のスピード感が凄かったです マコトがヒロキとの電話で「キレるな!閉じるな!池袋で会おう!」という場面はなんだかとても安心させてくれるマコトからのメッセージです 僕たちはいつでもひとりぼっちで不安定で物足りなくて、だから刺激を求めてバカなまねしちゃうんです でもマコトはいつでも変わらずIWGPで僕らを迎えてくれるんです
この巻の【水の中の目】も好きです 善人の皮を被った最低なガキが最後は死んでしまうのですが異様に冷静なマコトが怖いです この頃からマコトが成長してしまった感じがして、大人になっちまった感じがして少し寂しかったです
【骨音】以降のマコトは事件解決にGボーイズの力を借りすぎな様な気がします やっぱり【シヴィルウォー】あたりが最高でしたね
石田衣良の小説は本当に読みやすく【4TEEN】も大好きです 月島に住む14歳の少年のもやもやした何かを鮮明に捉えていて、悩めるガキどもにぜひ読んでほしいです 僕が貸した4TEENを読んだ友達と自転車で月島まで行った思い出は一生忘れません あの時僕らは確かに輝いてました
石田衣良の小説に共感できなくなったら香月は終わりだと思ってます いつでも心はベルベットの空の下にあり、さざ波が揺れていますように 路傍のクソガキ共にエールを