同じ緑茶といっても日本のと中国のとは製法も味わい方も違います。
日本のお茶は蒸して熱を入れることで殺菌し発酵を止めますが、
中国のは釜で炒ることによって止めます。
日本の茶葉は蒸して柔らかくなり細かく砕かれるので味がでやすく、初めの1せん目2せん目が味わいの勝負。
中国の茶葉は砕かれず丸まま形が残っているので、五回も六回もお湯を足しながら飲んでも味わえます。
中国緑茶は五感で味わいます。
お茶を入れる茶器はいろいろありますが、
中国緑茶はガラスのコップに直接茶葉を入れるのがスタンダードな飲み方です。
?意味わかんな〜い・・・
それは、茶葉の美しさを味わうためなのです。
飲み方
準備するのは中の見えるガラスのコップ、茶葉、お湯。
1、コップに適量の茶葉を入れます。(普通のコップ300ccくらいとしたら3g程度の茶葉)
2、沸騰してから少しおいたお湯(85度程度)を、初めは少し入れて茶葉を湿らせます。
それはコップに急に熱いお湯を入れたら割れる場合があるので、ガラスを温めるためでもあります。
3、それからコップいっぱいにお湯を注ぎます。
お湯の対流に合わせて茶葉が一斉に踊り始めます。
立ち登る緑茶の香りが一気に広がってくる。
春のアロマを楽しみながら、水分を含んで重くなった茶葉が一つまた一つと立ったまま降りてくるのをしばらく鑑賞。
そしてまだ表面に浮いている茶葉を吹いて押しやりながら、お茶を啜ります。
慣れないとちょっと面倒ですが、
5分も経てば大体茶葉は下に降りて行きますので。
そのふーふーやりながらできた隙間からお茶を啜るのが、春の風物詩と言いましょうか(笑)
機会があればぜひお楽しみください。
今は清明節(四月五日)前のお茶ということでかなり高価ですが、
それが過ぎれば市場に出回る量も増え値段は落ち着いてきます。
初モノ、アップしておきます。↓