この日のお昼は、上の子の受験勉強に付き合ってくれたDちゃんに感謝の宴を手配。

 

Dちゃんと子どもたちは龍華にある芸術センターで挿絵の展覧を観る約束をしてたので、ついでに近所の創作料理レストランで食事した。

 

西岸のあたり、しばらく行ってなかったんだけど、オフィスビルの建設が着々と進められてた。

 

上海のオフィスの空室率はどれくらいか知らないが、Dちゃんの話だと徐ホイ区はあのあたりにいろんな優遇策を設けてて、それを目当てに引っ越してくる会社も少なくないらしい。

 

大所では、東方航空、テンセント、マンゴーTVのロゴがあった。

 

私が市内で日系企業各社への訪問に歩いてたのはもう15年も前のことだけど、今でも日系企業は国貿とか森ビルあたりに集中してるのだろうか?

同じ上海にいるのに何にも知らなくて、なんか浦島太郎みたいだな。

 

夜は仕事がらみの感謝の宴。

 

コロナで往来が激減してた重役さまたちが○年ぶりに上海に来るとのことで、いろんなイベントを手配した。

私の主な仕事は翌日に集中してて、この日はお食事だけ。

 

以前、Web会議で一緒になってすこぶる印象が悪かった方がいたのだが、実際にお会いしてイメージが変わった。

日本人同士でもこう思うんだから日本人vs中国人のやりとりだと余計に悪い印象を与えやすいかも知れない。

 

実際、日本人の多くは中国語を聞いていると、相手が怒っていると感じるようだ。

 

私は中国人の話し方はこんなもんだと知っているので「ただ声が大きいだけですよ」と言っておいたのだが、Web会議で中国人とやりとりしてる時にたまにイラッとすると言ってて、通訳の立場から思うことをいくつか伝えておいた。

 

重役の方々の話を聞いてて1つ「ん?」と思ったのは、離職率の話。

日本でも若い人の離職率が高いらしく、それは大手だろうが、上場してようがいまいが関係ないとのこと。

 

思えば、それは中国も同じで、普通にやってれば定年まで安泰の大手国有企業でも、次の活路を求めて若手が離職している。

 

スタートアップに勤めて成功している同級生と自分の給与を比べて大負けしていることにショックを受けて退職することを決めたのだと言う。

 

確かに国有企業だと、最初の数年は給与の伸び代が低かったり、大きな仕事を任せてもらえることは少ないだろう。

 

でも頑張ってれば、リンダオに認めてもらえて大きく発展できるチャンスがあるかも知れないし、スタートアップではとても経験できないような国レベルのプロジェクトに参画できるかも知れない。

 

ま、人の人生を私がとやかく言う必要はないが、人材育成と確保は大きな課題だとおっしゃられていたのが印象的だった。

日本でも中国でもリンダオの思うことはきっと同じだ。