昨日に続く話。
ちまたでは、最先端の技術を駆使した
通訳、翻訳サービスがありますよね。
インターネットの翻訳ツールなんてのはいい例で、
昔、これが出たばかりの当時は、
なんて素敵なツールなんだ!と感動したものです。
数ある翻訳サイトの中で私が愛用してたのはExcite。
あぁ、これで仕事が楽になる、
辞書より使いやすい!と思ってました。
でも、その後使えば使うほど、
自分が通訳として経験を積めば積むほど、
「使えねーな、これ」
という思いに変わっていきました。
難解な中国語の文章をコピペして
翻訳サイトに貼り付けてポチっとするも、
出てきた日本語を通じる日本語にする作業が
すっごく大変だったんです。
最初の頃こそ、辞書を引く手間が省けるから素敵!
と思ってたんですが、
そのうち最初から自分でカチカチ打ち込んだほうが
早く仕上げられるようになり、
Exciteが会社の環境で繋がりにくくなったこともあり、
自然に使わなくなりました。
その後、当時勤めてた会社で、
あまりにも翻訳案件が多すぎて対応が難しく、
会社に翻訳ソフトの導入を打診したことがありましたが、
実際にソフト会社に話を聞いたら、
AI機能を持たせた翻訳ソフトでも
完成度として80%ぐらいにしかならないと言われ、
導入を諦めたことがあります。
もう10年くらい前のことなので、
今の翻訳ソフトはもっと機能が向上してるとは思うけど、
現時点ではまだニンゲン通訳>AIかなと思います。
でも先日の新聞記事を読んで、
今後AIがもっともっと発達したら、
ニンゲンより素晴らしい通訳が生まれるかも知れない
と思いました。
AIはそれ用に開発し、その後経験さえうまく積ませれば、
ニンゲン様を超えちゃうんですよね。
今度将棋の電王戦で羽生善治棋士が
AIと勝負するらしいですが、
囲碁では既にニンゲン様がAIに負けてます。
私が定年を迎える頃は
通訳という職業はまだ存在していると思いますが、
子どもたちの将来にはどんな選択肢があるのか。
子どもたちには是非AIに負けない、
人でしかできない技を身につけて欲しいなと思いました。
(11月22日追記)
2016年11月15日付の日経国際版で、
羽生3冠は電王戦でAIと対戦しないとの報道がありました。
普段お古の新聞をまとめ読みしており、
ブログ掲載時にはこの情報を知らずに
記事を書いておりました。
追記にてお詫び&訂正させて頂きます。