同じ中国で働いていても、

勤め先の資本構成如何で

見るもの聞くもの経験するものが

全然違ってきます。

 

さらに言えば合資なら中国側の企業が

どういった企業なのかも大きなポイント。

 

ちなみに私の勤務先は

日中5050合資で、

中国側は大手国有企業とあって、

ある意味「中共」の構造が垣間見えて

面白くもあります。

 

ウチの会社でいつも問題になるのは、

人事評価について。

 

人事評価について日方がどうこう言ったところで

何も変わらないのですが、

「製造現場を変える」という意味で

日方はこの人事評価について

何度となく是正提案しています。

 

それは何かというと…

「ミスをしたら即減給にするのを止めてほしい」

 

現場のやる気が損なわれ、

現場力アップの大きな足かせになっている、

というのが日本人たちの主張です。

 

でも減点、減給は、

結構中国人たちに根付いたやり方。

 

なぜかというと、

中国人たちは小学校の頃から

常に「減点」で評価を受けているからです。

 

最近ハーフママ友さんから聞いたのですが、

毎週月曜に行われる国旗掲揚の儀式でも

敬礼する腕の角度がおかしいとか言われて

子供が「減点」されていたのだそうで。

 

日本だと努力していることも

評価の対象になったりするんですが、

中国は結果がすべて。

 

本人が努力していても、

ミスを犯して品質トラブルを起こしたら、

すぐに「扣工资」です。

 

のらりくらりと日々を過ごして

何もトラブルを起こさない方が、

収入が安定するんです。

 

現場力が上がって品質upしたら

顧客が増えて、売上が上がって、

給与が上がるという考え方が通じない。

 

日方の提言はおっしゃるとおり!って感じなんですが、

どんなに熱意を込めて訳しても

真意がなかなか理解してもらえないんです。

 

最初は私の中国語では相手に伝わらないのかな、

と悩んでいたんですが、

どうも中国人通訳の子を介しても

「ふーん」と本気で相手にしてもらえていないようで。

 

根本的な考え方の違いだな、

という考えに落ち着きました。

皆さんの会社ではどうですか?