「第四十一回 新文芸坐落語会」に行って。 | また上海勤務の上海十月日記

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7年ぶりに上海にまた勤務となる上海十月です。映画中心のブログになります。

過去3回チケット買ってこの新文芸坐落語会に出張やら会議で行けなかった。ようやく行けた。本当に映画のスクリーンの前で落語やってる。出演者は、春風亭一之輔、古今亭志ん陽、古今亭文菊の三人。古今亭の二人は、2人で今回真打になった。しかし、こうも一之輔とその他という感じに見事に色分けできるかと。一之輔のレベルが凄すぎて古今亭一門安易に真打にさせていいのかと老婆心ながら思う。古今亭志ん陽は、熊のプーさんのような風貌でにこやか。「粗忽の釘」をやるが、ほとんど面白くない、個人的にはクスリともしない。正直半分寝ていたほどだ。本当に鈴本でトリとっているのだろうか?次の文菊は、「お見立て」をやる。ここで文句があるのは、「お見立て」やるならマクラで「幕末太陽傳」を話すとか映画にまつわるマクラにすべきだろう。勉強が足らないのではないかと感じる。肝心の「お見立て」は、そつなくこなしている。あまり笑える感じがない。正直現代性がみられない。確かに落語は、古い話をやるわけだが、現代性がなければ心に響かない。もう少しギャグに対して真摯に向き合ってほしい。そして一之輔が「みそ蔵」をやる。マクラもきちんと池袋の風俗街について面白く話し、つかんでくる。この人の落語は、昔から現代的なギャグが必ず入ってくるのが見事だ。とにかくケチな主人の言い分をきいて幼い丁稚が「この人狂っている」と言ったりするは、秀逸だ。メリハリが利いていて客が巻き込まれていくのが凄い。笑いのレベルが違いすぎる。吝嗇の焼印入れているというあたりは、カルト教団のようにやってくれると個人的にグッと来るんだけど。イヤー面白かった。しかし、マイク通してのホール落語は、ライブ感が薄くなるんで、やっぱり池袋演芸場。

帰ってきた上海十月日記

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