《异人之下》が完全に迷走したのでおっ被せでこちらも…
監督が黎志で脚本が周艺飞の全38話。
登場人物
周筱风(赵又廷)
幼い頃両親が離婚して父親のもとで育つが、母親と同じ医師の道へと進み、东立医院心臓内科専門医となる。
林逸(金世佳)
东立医院へ転職してきた心臓外科医師。腕は良いが思い込みが激しく突っ走りがち。
家族性の拡張型心筋症の可能性があり、日々発症のリスクを抱えながら生活している。
方筱然(毛晓彤)
周筱风の異父妹で同じく东立医院のICU医。明るく朗らかでまさに小太陽な存在。距離を置こうとする兄周筱风に屈託なく接し、家族として寄り添う。
この3人が中心となった、医療や家族を問うヒューマンドラマ。
感想
ドラマの内容に少し触れていますが、そこまで今後ご視聴される方に影響はないかと思います。しかしながら、影響しないかどうかは保証できませんので、以下立ち入りご注意ください。
最近は最初だけちゃんと見て、そのあとは少し更新が進んでからまとめて進めることも多いんだけれど
この《问心》は久々に更新時間を待って毎日追っかけたドラマ。理由としては
①そもそも医療ドラマが好き。
②医師や患者の人柄や、個々の心情が丁寧に描かれている。
↑以上2点は、とにかく次から次へと困難に見舞われるものの、生死はともかくスマートに纏まるのでストレスなし
③主演の赵又廷の演技から目が離せない
の大きく3つ。医療ドラマって
・医療と病
・医師と患者
のどちら側からの視点をより強調するかっていう塩梅がわりと難しいと思っていて。
もちろん主演陣は医師な訳だから、医師側の視点が多めになるのは否めないが、このドラマでは中国の医療ドラマでよく出てくる自分の価値観で患者やその家族を批判評価するものすごく身勝手な医師は出てこない。
だいたいその価値観っていうのが、命と治療費の天秤になるんだけど、なんとしても命を救いたい医師vs高額医療の果てに救われなければ、借金だけが残ってしまう庶民という構図は必ず出てきますよね。
当然誰もが簡単に同じ答えを出せる問題ではないのですが、そう言ったこともこのドラマはやや綺麗事ではあるもののはまぁまぁ納得なストーリーに仕立てられていたと思います。
最初の頃の林逸はややその気があるものの、周筱风という尊敬できる医師と出会うことでかなり柔らかくなっていくので、こんな医師に当たりたくないというほどでは全くない。むしろ手術をお願いするならこんな医師である。
周筱风の彼女で弁護士の陈玥はキャラも配員的にもあんまり好みではないんだけど、母親と筱风をなんとか仲直りさせようとする筱然に
「あなたの母親は、自分のキャリアを選択して子供を見捨てるという、恨まれるだけのことはしているのよ。だから、仲直りをに強いるのは良くない」と言ったところだけは好感が持てました
↑って言っていたと思うんだけど、どこだったか忘れてしまったのでちょっとあやふや
最後お別れしたのも「まぁ、そんな生き方もありだよね」とむしろ現実味があって良かった。
とにかく見所としてお伝えしたいのは
主演クラスの演者さんの中では赵又廷が際立って見応えありました!ってこと。本当にお上手ですよね。毎回ドラマ見るたびにどのキャラすっごい出来上がってるし
《三生三世十里桃花》の時は特に声高に言われていた「整形級の演技」は今回ももちろん健在で、医師の魅力がちょっとした表情の変化でパッと伝わるの本当に凄かった。
金世佳と毛晓彤は嫌いでは全くないし、俳優さんとしては好きな方なのですが、演技という点では赵又廷が要となり、2人の演技に華を添えていたと思っています。
次から次へと医師のプライベートにもトラブルが巻き起こるのもドラマなのだからと割り切ると、そんな中にも程よく日常の笑いが散りばめられている医療ドラマとしてとても面白かったと思う《问心》。
オススメです。