監督が徐纪周で、脚本が朱俊懿と徐纪周の全39話。


犯罪モノで、誰が警察内部のスパイやラスボスなのか?とか徐々に明かされていくドラマですので、各々のキャラの結末は知らない方が絶対に楽しいドラマです。


ということで、本日細部については触れないようにしているつもりですが、以下立ち入りご注意ください。


 登場人物&あらすじ


京海市の新人警察官安欣(张译)は2000年の大年三十(旧暦大晦日)に


ゴロツキに絡み喧嘩となり警察に来た高启强(张颂文)が

菜市場で細々と魚を売りながら弟妹を育ててきたと知り、同情心からちょっとした便宜を図り、2人は知人の関係に。


しかし、短い取調べと刑期を終えて出所した高启强は、警察官である安欣と知り合いであることに利用価値があると気付き、市場で幅を利かせていく。


最初は、ただただ保身のためにその関係を心苦しく思いながらも利用していた高启强だったが

次々と歯車が狂い、2人の出会いから10年後には京海で1番の闇の帝王に成り上がっていた。


そんなある日、京海に蔓延る不正をなくすため

省が许忠(吴刚)率いる教育指導チームを派遣してきて、安欣もそこに加入することに。


果たして安欣たちは裏で糸を引き、政治と金を欲しいままにする高启强や、その陰に隠れてやりたい放題の人物らを一掃できるのか?


 感想


めちゃくちゃ面白かったです。これ豆瓣での評価もすごく高いんですね。

高得点も納得のドラマでした。


話は2000年からの約20年間の主役2人の関係性や立場の変化が太い軸として展開していきます。


主に00、06、21年と場面が変わりながらその変化や出来事を語っていくスタイル。


で、主演2人がとにかく上手い。

正義感とやる気に満ちた新米警官から、白髪頭で世に失望したように見えるが心の中に闘志くすぶる安欣と


気弱で善良だったのに、どんどんと良心を失い

犯罪者の世界へのボーダーラインをあれよという間に飛び越えたと思ったら、黒社会でトップに上り詰めていく高启强…このスピード感がまた見ものなのよ


そして、この2人の長きに渡る戦いに絡んでくる様々な人物たちの人生


京海という地方都市が発展していく過程での汚職やそれに絡む犯罪が次々と犯され


警察内部にはもちろん高启强側に通じている人物もいて、なかなか正義は勝てないわけです。


ドラマの女主は李一桐でした。《苍兰诀》の時も思ったけど、若ぶったかわいい役よりこういう年を重ねた役の方が演技力が光るタイプな気がします。(失礼なこと言ってますね…あくまで個人的な好みってことで)


前夫が殺害されてその子供を連れて高启强と再婚する、高启强の初恋にして最愛の女性陈书婷に高叶。


頭のキレる良心を残している極道の女みを、言い方は悪いけど魅力的にめちゃくちゃかっこよく出してました。


このドラマは男性陣がメインとなるのですが、女性がそれを邪魔していないのでそれも良い点だと思いました。


そのメインとなる男性俳優陣の泥臭くてアコギな演技も光りまくってますので見ていて目が離せません。


ラストは…まぁこういうのは結局正義が勝つわけですからこれしかないのかなっていう感じです。


しかしながら、主演2人の死闘や、とりわけ高启强の黒社会に適応していく様は本当に見もので、警察ものがお好きな方は是非ご覧くださいませ。


これも2023おすすめリストに必ず入れます。