監督が刘国彤、脚本が费慧君と李晓亮で全40話。


法廷ドラマですので、やることは決まってます。


基本的にはいろんな案件を法官がどのように解決に導くかというお話です。


まずキャストから

榕州市星城区人民法院の立案庭のチーム長方远(靳东)


その方远と師弟関係にある、助手から正式な法官になった

周亦安(成毅)


北京の最高法から鍛錬のために移動してきた

叶芯(蔡文静)


この3人がメインとなりつつ


周りの人物とのエピソードを交えながら数々の訴訟を解決していきます。


 感想


ドラマ内で取り扱われるいくつかは実際の事件をモデルとして作られています。


セクハラや離婚などの身近にある問題から


ストーカーが元恋人の友人を殺害した事件は日本の中野区で起きた中国人留学生殺害事件


束縛の激しい母親をエリート息子が殺害してしまう事件は北京大学の学生の母親殺害事件など


ワタクシ自身が当時話題になったことを記憶していた事件もモデルになっています。






まずは、法遵守の大切さを伝えるというのが大前提としてあるんだと思いますが


法を盾に杓子定規に判決を下すわけではなく、その判決には感情もこもっているという法官の人情味や苦悩も描いています。


ただ、どうしても説教臭さはあります。ドラマのジャンルとしてもそうですし、大陸ドラマではよりその傾向が強くなる気がします。


興味深い案件も多かったんですけど、最後の賄賂事件だけは一言いわせてほしい。あれは

叶芯の母親简佳に刘敏涛が配役されていたから、彼女のために設定した案件なのでは?


無理矢理大きめな案件持ってきて派手にしない方が、地方の法官が地域密着で頑張ってる感出て良かった気がします。


俳優陣の顔ぶれがすごくて。こういう官製ドラマはそういうとこ異常に豪華になるよね。


この2人の掛け合い、可愛すぎた♡靳东の演技って毎ドラマ好きなわけではないんだけど、方远というキャラは似合っていました。


そもそも《底线》を見ようと思ったのは

もちろん第一に成毅見たさだったんだけど、期待を裏切らない演技で、こんな造形なのにカッコよくて可愛いってどういうこと⁈


これ、地方の真面目な垢抜けきらない法官っていうキャラを表現した造形だと思うんですけど、素材の良さがチラチラ見えちゃう。


成毅の演技って手の震えとか、食事のシーンとかまですごく細かくて、その細かさを真剣に追うのも楽しいし、今回はご本人のお声での「嗯」だとか、セリフ回しが柔らかくて♡


ところで

ご子息をお持ちの方、息子さんから「いい子だから(乖)早く寝なさい」って優しく言われることあるんですか⁇(周亦安はそう言って母親をあしらっていた)


知人は小学生のご子息から「ママ、今日も綺麗だね」って言われてましたけど、彼大きくなってもそのままなのかしら。


綺麗と言われなくてもいいけど、母親を子供扱いして優しく守ろうとしてくれる息子欲しい〜!


そんな可愛い素の成毅が見える(気がする)


法廷モノとしても普通に面白かった《底线》なのでした。