監督が柏杉、脚本と原作(同名小説)が魏风华で全36話。
このドラマは探案ものです。謎解きに関しては書いていないつもりですが、以下立ち入りご注意ください。
登場人物&あらすじ
謎の死を遂げた長安县尉の代わりに赴任してきた
狄仁杰の弟子だという苏无名(杨志刚)は、前任の死の謎を探る際
頭はキレるし見た目良しだが、なんにでも大真面目で融通のきかない
金吾卫中郎将の卢凌风(杨旭文)と協力関係を結ぶことになる。
事件自体は解決したものの、2人は皇帝の妹の公主派と太子派の争いに巻き込まれて長安から追い出されることになってしまう。
↑この公主派と太子派の争いは最初から最後まで変わらないテーマの一つです。
かろうじて官位が残った苏无名は、地位も権力も取り上げられた卢凌风を私設の参軍という立場にして南下に同行させ、協力しながら各地の事件の謎を解き、領民の生活から不安を取り除いて行く。
そこに
お酒と鶏肉が大好きな神医の弟子で医術に長ける费鸡师(陈仓)
高官の1人娘なのに、愛する卢凌风を追って家を飛び出してきた絵が得意な裴喜君(郜思雯)←合流後は苏无名と義兄妹の契りを交わし义妹に
裴喜君のお付きでのちに卢凌风の弟子となる薛环(石悦安鑫)らが合流し
5人チームで謎を解き治安を回復し、昇進しながら再度中央へと近づいていきます。
果たして2人は無事中央政界へ戻ることができるのか?
以下、各謎のタイトルです。全40話で大きく8つの謎を解いています。
感想
面白いです。ものすごく好き。
コレね、本格的な探案モノではありません。なぜならドラマタイトル《唐朝诡事录》にあるように
「怪しくて不思議なこと」が絡んでくるからですが、そのことによって破綻を招くことはなく
だからこその面白さや味わいがきちんとあります。
怪しい動物も出てきます。第1話の始まりとか
完全に《妖猫传》を彷彿とさせるスタート。どうして猫は化け物にされやすいのかしら。あんなにカワイイのに〜。
俳優陣も怪しい感じ出てて楽しすぎる。主に怪しいのは犯人だったりするので載せられませんが、あんまり影響無さそうなところで、例えば第3の謎《石桥图》に出てくる文才4人組はこんな感じ。
味ありすぎ♡好き♡♡
映像も美しくてレベル高い!各シーンの背景がよく練られていて視覚からもきちんと話を盛り上げてくれます。
さらにアクションも本格的。このくらいやってくれると満足感高まります。杨旭文の打戏いいですよね。
で、杨旭文は「勝手にご縁を感じて応援してる俳優シリーズ」のお一人。
中国LAWSONでも日本と同じバスチーが発売されてすぐの頃
購入しに行ったら杨旭文がドラマ撮影していたという。ドラマの名前スタッフに聞いたんだけど忘れちゃった…たしかコレ2019年の撮影じゃなかろうか。2018年かな⁇
なんのドラマだったんだろ。とにかく今後も地味に応援していきます。
閑話休題
このドラマがとても見やすくて楽しかった最大の理由は
このチーム5人の雰囲気の良さだと思っています。1人1人のキャラがきちんと立っている上、全員の好感度が高いため気持ちよく見ていられたんです。
中でもこの2人の凸凹バディがいい味出してるんですよねぇ。
飄々とした苏无名の影響を受けた朴念仁の卢凌风が、庶民の暮らしを体感しながら
人として官吏としてどんどんと成長していく様もしっかり描かれていて、自然と応援したくなっちゃう。
しかもですよ、ワタクシ最終話の卢凌风が狄仁杰の弟子になるシーン、感動して不覚にもじわっと涙しちゃったんです…
まさか、この手のドラマで感動を覚えるとは思いもよらず嬉しい誤算。
終盤現れる苏无名のお相手樱桃(孙雪宁)と苏无名cpも意外なほどお似合いで
最後の結末まで楽しい気持ちで清々しく見終わることのできた《唐朝诡事录》なのでした。
※余談
柏杉監督、元々俳優さんなだけあって渋おじで素敵💕すぎる〜