これからの季節、大気汚染が気になりますね。
先日の報道によると、陕西省西安市の環境保護局の幹部職員が、大気汚染測定結果を良く見せかけるため、観測機器のの吸気口をふさいでいたことが発覚しました。西安市の南にある長安区の観測ステーションでの出来事です。
写真はこちらのニュースサイトから引用。画面中央または右側の先に皿状の構造があるものが観測器の吸気口と思われる。
観測データに異常が多発したため、国の調査により不正が発覚しました。西安市職員は観測機器の吸気口にガーゼを詰めて不正工作を働いていたそうです。これによりPM2.5の数値が本当のものより改善していました。同時に不正が見つからないように、施設の監視カメラの映像も削除していたそうです。
西安市は大気汚染がひどい都市です。大気汚染の数値が悪いと、行政府の担当者の昇進にも響きます。このため、汚染度合いを良く見せるためにこのような細工をしたようです。関係者5名はすでに警察にひきわたされたそうです。
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ただでさえ行政への不信が存在する中国で、このようなことがまだあるのは残念ですね。今回の事件がきっかけとなって不正が減ることを願うばかりです。